見出し画像

理念

どの会社にも「経営理念」は存在する。

「経営理念」とは、何の為に企業活動をするのかや、向かうべき方向性を明文化したもの。

私の会社では「目指すべきゴール」と定義している。

私自身、今働いている会社の「経営理念」にはとても共感していて、それは自分の人生の目的にも通ずる部分があると感じている。

だけども、社内全体での理念浸透度合いは、とても低い。普段の社内での会話でも理念の話が出てくることはほぼない。

出てくるのは、会社への文句だったり、上司 部下への愚痴ばかり。

会社のエンゲージメントはかなり低い。

会社に対しての「愛着」や「思い入れ」これらは年々希薄になっているように思う。

会社のトップはそこにメスを入れようと、朝礼時に必ず「理念の唱和」をするように全従業員に指示を出した。

それ以降、各事業所で軍隊のように大声で唱和をするようになった。

でも、「エンゲージメント」は変わらない。
「言われたからやっている」ただそれだけ。

むしろ、やらされている感が強い分、そのことを否定的に捉えている社員も少なくない。

うん、全く持って逆効果。

自分の中でこうすれば、「理念浸透」が進むっていう確信は全くないが、今の会社は「理念浸透」に進む段階ではないと感じている。


会社に「愛着」がない。
会社に「思い入れ」がない。

みんながトップの言いなり。
それなりに給与は安定しているから、このままで良いという現状維持の姿勢。

社内でのハラスメント。
声はここ数年で一気に増えた。
それでも、不思議なことにトップの耳には届かない。

上司からは「悪いことほど早めに報告」
そうやって指導を受けてきたが、それは「トップに対して」だけは例外のようだ。

有望な若手は次々へとやめていく。

問題はこの風土を形成してきたコア社員の存在なのだ。

中堅や若手が、安心して行動や発言をできる職場環境をつくること。それが今の会社にもっとも必要なことなんじゃないかと思う。

それが出来ていれば、理念浸透はさほど困難ではないように思える。

何より最優先すべきは
「心理的安全性の確保」

「安心して働ける」って、当たり前のように聞こえるかもしれないけど、今の世の中そうでないことの方が多いのだ。

誰もが平等に発言したり行動したりする権利がある。その当たり前の権利を決して奪ってはならない。

今自分に出来ることは「声をあげる」ことだけ。同じように悩む人間を1人でも救いたい、その一心だ。

一人ひとりが「自分らしさ」を出せる、そんなら世の中にしていきたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?