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依存先を増やす
私には家族がいる。
決して贅沢できるほどの収入はないが
毎日何不自由なく暮らしている。
仕事が終わって家に帰って、家族でくつろいでいる瞬間がたまらなく好き。
何をするわけでもない。
本当にしょうもない事を話したり、些細な事で喧嘩したり笑い合ったり、そんな事に幸せを感じるようになってきた。
これまでの人生、仕事の悩みや愚痴は家族には一切漏らして来なかった。
変に心配させたくなかったし、何より変なプライドがそれを許さなかったのだろう。
だけども今は違う。
仕事での出来事は妻になるべく話すようにしている。人生のパートナーでもあり、誰よりも家族、娘の事を考えて行動してくれているのは妻の他にいない。
私は知らぬ間に妻に完全に「依存」していたのだ。
だからこそ、変に隠し事をするのも、妻に対して失礼。そう思ってからは仕事の事も日々話すようになった。
正直仕事はやりがいはあるものの、人間関係がうまくいってなくて、毎日悩みは尽きない。
これまでの私はどこか、会社に依存しすぎていて知らぬ間に縛られていたのかなと思う。
何をするにも仕事が全てと思い込んでいた。
でも、一歩引いて周りを見渡せば素敵な世界が無数に広がっている。
その一つが自分が持っていた家族。
私は家族に「依存」している。
今は会社だけではない。他にも拠り所はあるのだ。そう考えると気持ちはとても楽になってくる。
箕輪さんの「怪獣人間の手懐け方」で書いていた。「自立とは依存先を増やす事」だと。
仮に会社が人生の人間関係の全てだったら、そこに依存せざるを得ない。嫌われてしまったら終わり。だから、嫌いな上司にも媚を売ろう。などと自分が望まない行動を取ってしまう。
でも、会社以外にも依存先があれば、心にもゆとりが生まれる。
私で言えば「家族」。家族に依存する事で、会社での出来事も楽観的に考えられるようになっている。
色んな依存先があれば、何か一つに固執する事もなく、忖度する必要もない。
そして、その結果自分らしく生きられ、自立できるようなっていく。
「依存先を増やす」
自分らしく生きる為には、必要不可欠だな。
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