麹池貴彦 / Takahiko Kikuchi

株式会社アイキューブ代表取締役 / カラクリ株式会社 戦略担当執行役員 / 株式会社B…

麹池貴彦 / Takahiko Kikuchi

株式会社アイキューブ代表取締役 / カラクリ株式会社 戦略担当執行役員 / 株式会社BIZVAL Co-Founder B2B SaaSの事業開発に関する情報を発信していこうと思います。

マガジン

  • SaaS Pricing

    SaaSプロダクトの価格戦略について様々な確度からまとめていきます。 このマガジンを通読すればSaaSプロダクトの価格をどのように決めればよいか、見直しをどのように進めるべきか、セールスマーケ組織・プロセスと密に連携し、ユニットエコノミクスを最大化するにはどうしたらよいかなどがすべてわかるように執筆していこうと思います。

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戦略的プライシングのススメ(プライシングとポーターの競争戦略)

従来のプライシング本記事では、「戦略的プライシング」という考え方を紹介したいと思います。戦略立案のベーシックな理論とプライシングの関係を整理したもので、SaaS事業に携わる全ての方に理解していただきたいと考えています。 まずはプライシングにおける代表的なアプローチの確認からスタートします。 プライシングの3つのアプローチ 価格を決定する方法として代表的な3つの手法があります。 コストベースアプローチ 競合ベースアプローチ バリューベースアプローチ コストベースア

    • 【全5回】戦略的プライシング・ワークショップ開催のご案内

      プライシングの見直しを行うワークショップを開催します。 過去のNoteでも書いてきた通り、プライシングの検討は非常に多岐にわたる論点を取り扱うことになるため、事業戦略やプロダクト戦略の見直しやセールスマーケモデルの見直しにも繋がる有意義な取組だと考えています。特にプロダクトマネージャーの役割を担う方々は、この戦略的プライシングの考え方を通じて「プロダクトの価値の磨き込み」から「顧客にどう価値を届けるか」まで、包括的に考える思考フレームを手に入れていただきたいです。 まだ開発

      • 「価格が高くて売りづらい」と営業が言い出したら

        皆さんが発明した新しいビジネスアイデアやプロダクトも、事業の成長とともに市場が形成され、競合も増え、次第に受注率が低下しだす局面が訪れます。そんなとき営業から上がってくるのが「競合と比較して価格が高くなっていて売りづらい」という声です。 この声を真に受けて、脊髄反射で値下げや商談時のディスカウントをし出してはいけません。本記事では、この典型的なシチュエーションを通じて価格戦略のエッセンスを解説していきたいと思います。 階層型価格設計に見る価格戦略のエッセンス以下はセールス

        • プライシングの重要性を示す3つのデータ

          いくつかの記事でプライシングの重要性についてデータが示されていますが、ほとんどのデータは以下の文献が出典元になっています。 The Anatomy of SaaS PRICING STRATEGY ここでは同記事からプライシングの重要性に関するデータを引用にてご紹介します。すべてのチャートは同記事からの引用ですのでご了承ください。 ①価格改定が最も利益率改善に影響する 以下のチャートは、512社を対象とした調査において、新規顧客獲得(Acquisition)、顧客維持(

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          4本

        記事

          B2B SaaS Pricing 事始め

          B2B SaaSは様々な面でノウハウ化が進んでいますが、プライシングについてはまだまだまとまった文献、書籍が少ない状況なので、僭越ながら整理していこうと思います。 例えば以下のようなテーマで執筆していきたいと考えています。他にも興味のあるテーマがあれば是非コメントいただければと思います。 バリューベースプライシングの方法 プライシングとバリューメトリクス Tiered Pricingの設計上の留意点 プライシングとセールスマーケモデル(ユニットエコノミクスの観点)