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しあわせの尺度

タクシーを降りようとしたら、一枚のカードを渡された。
「このタクシーは幸運のタクシーですので、その記念です」

日本交通の4600台のタクシーの中で、
たった5台しかない、桜色の行灯のついたタクシーだったらしい。

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こういう小さな幸せが訪れた時、
人の価値観はそれぞれだ。

余計なところで運を使ってしまった、と感じる人。

これをきっかけに幸せが続く、とワクワクする人。

運は人生でプラスマイナス0だと考えている人。

人それぞれの価値観を肯定する気も、否定する気もない。

僕はというと
「幸運はきっとつながる、不幸はきっとこれで途切れる」と
考えるようにしている。

この小さな幸運が、
次の幸運を連れてくると信じて行動したほうが、
人生はきっと楽しい。

幸運のタクシーに乗った僕は、
次の幸せな知らせを待って、
ワクワクしながら日々を過ごすのだ。

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