ギャンブル依存症になる本当の原因
ギャンブルをコントロールできる人、できない人
ギャンブル依存症は人格とか性格とは全く関係なく発症する病気。
ギャンブルは手を出した人が必ずなる病気ではない。
例えばプロポーカープレイヤーは1日で数百万勝っても負けても我を忘れることはない。
資金計画をみっちりと作って、日々技術を磨いて鍛錬し、プロとして生計を立てている。
彼らは負けが込んだら資金が尽きる前にギャンブルから一旦離れて、計画を練り直したり、さらなる訓練をしてまたギャンブルの場に臨む。
つまりギャンブルをコントロールすることが出来る。
その一方で、たかだが1000円がパチンコで3万円になったことで忘れられない快楽を感じて、負けが込んでもその快楽をもう一度味わいたい欲求が襲ってきて、多額の借金してでもパチンコを続けてしまう人がいる。
数百万が動くプロギャンブラーの方がドーパミンがドバドバ出ているはずなのに必ずしも依存症になることはなくて、なぜ数万円程度のドーパミンでギャンブル依存になる人がいるのだろうか?
脳の刺激に対する反応が生まれつきで違う
それは刺激に対する脳の反応が人それぞれで大きく違うからである。
生まれつきの脳の反応の違いでどんなに大きなギャンブルをしても依存症にはならなかったり、小さな掛け金でギャンブル依存になったりする違いが生まれる。(これはお酒や薬物でも同じ)
この事実を理解していないと、「そんなギャンブルなんかに手を出すから病気になるんだ!」「ギャンブルに手を出した人格や性格が問題だ!」「まともな人間だったらそこまでやらないだろう!」という間違った認識になりかねない。
世界一ギャンブル依存症が多い日本
ギャンブルを悪いことだという世論が強くて、賭博規制がめちゃくちゃ厳しい日本が、世界一のギャンブル依存症大国である事実から目を背けてはならない。
ギャンブル依存症に対する国民的理解の低さが、ギャンブル依存症の兆しを見逃して、治療や予防に繋げられないことが問題と思う。
ギャンブル依存を予防する教育を考える
「ギャンブルをしたからといって必ずしも依存症にはならない。だが一部の人間は非常に脳が興奮しすぎてブレーキが利かなくなることがある。それは根性や性格という問題ではなく、生まれ持った体質の問題である。」
「だからギャンブルをしたら何もかも忘れられるくらい興奮できる人は注意してほしい。それはギャンブル依存になるリスクが高い体質だから。それは体質だから恥ずかしいことではない。だから何か問題が起きたら専門家に早い段階で相談して欲しい。」
「自分より沢山賭けている人が大丈夫だから、それより小さい額しか賭けない僕は大丈夫ということはない。人それぞれ脳の反応が生まれ持って違うから。」
こんな依存症予防教育を僕は届けていきたい。
ギャンブルに手を出したことを問題にするとおかしくなる。
人格否定や性格否定になり、本人は治療や支援から遠ざかる。
家族はギャンブルに手を出すような育て方や関わり方や躾をしてしまったと悩み、恥を感じて孤立するようになる。
問題はギャンブル依存症についての国民的理解の低さが、生まれ持った体質によって困難に陥っている人を孤立させ、その家族までも孤立させてしまっている原因になっていることだと、私は思う。
一個人の見解でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?