【考察メモ】村上春樹 新作短編『夏帆』
村上春樹さんの新作短編『夏帆』が新潮創刊120周年記念号に掲載された。
この作品は雑誌掲載に先んじて早稲田大学で行われた「春のみみずく朗読会」で村上春樹さん本人の朗読によって初披露された。私も朗読会で本作を耳で味わった。
雑誌掲載版を改めて読むと、多少の差異が朗読版との間にあるように思う。いずれもディティールの違い程度であり、さらに(朗読会は録音禁止だったので)私の記憶が正しければ、だが。
活字に起こされた『夏帆』を読み、村上主義者として気になった点や考えておきたい点がい