【怖い話】墓地でエンジン停止①

若い頃は、幽霊とか心霊現象とかはまるで信じていませんでした。しかし、ある出来事をきっかけに、いたずら半分や、悪ふざけはやめようと思うようになりました。その一部始終。


肝試し

18歳を迎えると、自車校に通い始め、免許を取る方々も増えてきてました。

友人が免許を取ったばかりで所謂『乗せたがり』の状況になりました。

若い頃は、なぜか夜に活動したがりたくなるもんです。

友人同士5人で地元にある大きな霊園いくべか?となった。
その霊園は、塔の周りを何周かすると帰り道にブレーキが効かなくなる、とか事故に遭う、だとか様々囁かれていました。

ドライバーと助手席は、比較的霊感が強い2人でした。自分は後部座席に乗り、みんなと談笑。

その友人は、霊感が強い方で、事あるごとに心霊現象に遭った、こんな事言われた、とか良く話していた。いつも話半分に聞いていたのだけど…

ロータリーをぐるっと回り、比較的緩い坂道を登っていく。

バス停あたりに差し掛かった時、急に前座席の二人が無言になる。
『今、いたよなー。』
『やっぱり?お前も見た!?』
後部座席にいた自分は確認できず。
『え!?』
と反応するも後の祭り。確認することはできませんでした。
ぐるっとまわって塔のそばまで行ったけど、その周りをぐるぐる回ろうとはしませんでした。坂の途中で見てしまった恐怖から、みんなすくみあがったのです。しかし、他には何もなかったし、見なかったし、ってことで、その時はお開きとなりました。

悪ふざけ

免許取り立てで、運転したがり時期。そんなこんなが自分にも巡ってきました。中古の軽を買い、
仲の良い友人達と集まっては、カラオケやドライブなどしていました。


車には、『ターボタイマー』なるものが付いていました。
イグニッションをオフにしても、設定されたある一定の時間、エンジンを動かし続けてくれる(運転も可能)ものでした。
その機能は、アフターアイドリングを行うことで、エンジンをケアするものでした。

…そう、
あたかも急にエンジンが止まったかのように見せることができるのです。

浅はかな悪知恵が働いた自分は、「よーし、これを肝試しの時に使おう!」と不敵な笑みを浮かべてました。

…後に起こることを想像だもせず…

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