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スクールオブロックを見た

今日がたまたま Netflix のサブスク解約日だったので、なんか見ようと思ってたまたま薦められるがままにスクールオブロックという映画を見た。

あまり何も考えずに見れる、と聞いていてその前提のもとに見ていた。
確かに前半はいかにもアメリカ映画みたいな「いやバレるやろ」というご都合主義満載の展開で楽しい。
そして途中まで超超厳しい人だと思っていたあの人がキャラ変するのもさすがって感じ。

ほんとにただただ笑える映画だなって思いながら見ていた。

しかし後半、特に意表を突かれる展開は何もなかったけど僕は泣いていた。泣き崩れていた。


お前、音楽ってものがどこに存在するのか考えてみたことがあるか?
(中略)
ロックにしろクラシックにしろ、あるいは他の何であれ、音楽ってやつは、音楽が生む感動ってやつは、おそらく、聴かせる側と聴く側とのどこか真ん中へんにポッと生じるものなんだ。奇跡みたいにな。

『夜明けまで1マイル』 - 村山由佳

僕は映画が好きだし、音楽が好きだ。ロックが好きだ。ロックとは何かということはよくわかってないけど好きだ。

ひとつの場所でひとつの音楽をみんなで共有して、笑顔になる、本気で泣く。それが音楽の力で、音楽が生む感動だと思う。

この映画はまさにその力を見せつけて終わるんだ。

ロックの力を信じ続けた人も、裏切りに心を震わせていた人も、怒りに満ちていた人たちも、たまたまその場に居合わせただけの人も、みんなでひとつの音楽を共有してみんなが笑顔になる。

怒りも悲しみも忘れ、喜びの笑顔で空間が満ちていく。

それがまさに「ロックをやる」ってことなんだと思う。

何度も同じことを書いているんだけど、僕は本当に音楽が好きだしロックが好きだしライブが好きだ。

そしてこの映画は音楽の持つ力とか、音楽による感動とかをストレートに表現していて、何より子供たちが全力でロックをする姿がとてもかっこいい。

シンプルでとても良い。


話は変わるが、最近の僕はとても涙もろい。

音楽を聴いていて泣き出したり、映画を見て泣いたり、橋の上を吹き荒ぶ北風を受けて泣いたりしている。

だけど泣くこと自体は悪いことでもなんでもないというか、むしろいいことだと最近は思っている。自分の心が正しく動いている証拠で、自分の心が良い方向に向かっている証拠だと思う。

今日もこの映画を見ていい涙を流せた気がする。

昔は毒みたいな、心の奥底に溜まるような映画ばかり見ていたんだけど、いまの僕に必要なのは薬みたいに心の中にあるものを解放してくれる映画だと思う。

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