新幹線の車内販売

先月末をもって新幹線の車内販売が終了していることは知っていたが、先日久しぶりに新幹線を利用したら本当に終了していたのでその時の話を綴っていきます。

どうして終了になった?

冒頭にあげた記事にもある通りだが、一番には人件費の影響かなと思う。
駅やホームで充実していて弁当もお土産も手に入るし、いつ来るかわからない社内販売を待つことも不安な気持ちになるからその存在意義も低くなり、相対的にコスパが悪かったのだろうと思う。ついでに言うと小心者は販売員に声掛けるタイミングも割と難しかったりする。
一方で新幹線内(だけでなく普通の電車でも)もちょいちょい変な奴が現れて、事件を起こすからセキュリティへの強化も大切である。
過去には新幹線といえば食堂があったこともギリギリ知っている世代なので新幹線という特別感みたいなのが薄れていくことも感じている。

車内販売終了後の新幹線体験

ということで先日新幹線に乗ることがあって、その体験を記しておく。
新横浜駅のホームの指定席の乗り場まで移動して待っていると、自販機を見つけた。残り数分で乗車する新幹線はやってくる。
車内販売終了のことなどすっかり忘れていたが、自販機を見て中では買えないからここで買うようになったのかと思い、うっかりコーヒーを買ってみた。300円だからまぁまぁ高いけどこの先90分を満喫するためには安いものだから躊躇もしない。

東海道新幹線、車内販売終了→コーヒー・アイス自販機を設置 - Impress Watch

結構メニューが分かりにくく、変にコーヒー名に「 のぞみ」とか「ひかり」とかつけてるのでうっかり迷わしてくれる。どうも横方向にサイズ違いがあるのだが、そのボタン配置がわかりにくかった。Suicaで決済してから焦ったのだが、ホットなのかアイスかよくわからず選んでいた。よくよく見ると上のほうに「つめた~い」「あたたか~い」の表記があったので意識せず選んでいたみたいでホット一安心した。

で、問題なのはそこから。
ミル挽きだし、300円も払ったから、缶コーヒーみたいにすぐ出てくることはないと思っていたが、なぞの音楽が流れだして、右端のほうでカウントダウンが始まった。
よく見ると90ぐらいからカウントダウンで結構長い。
最初ボソボソとイントロが流れていた音楽もよく聞くと歌っているようだが、音質がしょぼいわりにボリュームが上がっていき、割と周囲の人に聞こえるぐらい辱めを受けた感じになる。
そもそも新幹線の到着に合わせてホームについたぐらいだから、ホームの放送で乗車する新幹線がホームにやってきていることもわかる。進まないカウントダウンとサビまで盛り上がってきた楽曲も陽気に「はしりだーそー」とか言ってるし。
なかなかつらい時間帯を過ごしながら、ホームに新幹線がやってくるころにちょうどコーヒーも完成してくれて、まぁまぁ焦った。
コーヒーとって新幹線に向き合うと、不運なことに後ろに並んでいたお姉さんが、新たにコーヒーを挽き始めてしまった。1分半かかるで、とも声掛けれず2回目のイントロを聞いたころお姉さんもカウントダウンに気づき、時計見ながらの焦り顔をしてた。
そんなころ新幹線も到着してドアが開くので乗り込んだ。そのあと彼女がどうなったかはしらない。

自販機でのトラブル

新幹線の指定席が取れていて、混雑するような時間帯だったので困らず購入できたが、やっぱりコーヒーは温かいものを飲みたい。これから冬が深まるとなおさらだ。
そんな時はギリギリ乗車直前に買いたいものだから中々リスキーだ。
実は帰りの新幹線についは、自由席で購入していた。そのため乗車ギリギリを狙いつつも、乗車列にも並ばないといけないので微妙な駆け引きが生まれてしまった。結局、並ばず発車までの待ち時間で購入に踏み切って、そのあと自由席に乗り込んで辛うじて座席が確保できたという状況になった。コーヒー買ったけど座れないのは堪らない。
この帰りの新幹線はかろうじて自由席に座れたのだが、実はコーヒーが買えなかったのだ。
行きと同様に恥じらいながら90秒を耐え抜き、片目で自由席の混雑具合を眺めていた。どれだけ聞いたかわからない枯れた音で奏でられるサビも最高潮に届いてきたし、いよいよコーヒーを取り出して乗車に向けて走り出そうとした。
そんな矢先に自販機がぱったりと固まり、こっそり再起動を始めた。左下のSuicaを当てる付近に『再起動中』文字が何度も現れた。先ほどまでうるさかった軽快な音楽も突然とまりホームの喧騒だけが耳に届いて、焦るオレ。そうオレは焦る。
再起動してもコーヒー出てこないし、全商品売り切れの表示に変わって何もできなくなった。自販機に書かれた電話番号にかけてみた。とてもどうにもならないだろう、もうコーヒーは飲めないだろうと分かりつつ電話した。なんのか転送されて、ようやくコールセンターに繋がり、状況を伝えつつ、もう新幹線が出るからまた電話すると伝えて、辛うじて見つけた新幹線の癖気に座った。
行きの電車てお姉さんに注意を促さなかったバチが当たったんだろう。後悔しながらも、コーヒー無しでは新幹線を楽しめない。
最適なタイミングでコーヒーを飲みたかただけに悔しい。

最後に

その後新幹線を降車したのち、再度コールセンターに電話し、事情を伝えて後日現金書留で300円が返ってきた。この辺りの対応は親切で丁寧だったが、あんまり気分はよくなかった。
という、ただただ不満を綴っただけになった。

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