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リピート率を高めたいフリーランスに意識してほしい、5つの「当たり前」

最近、駆け出しのフリーランスの方から「どうしたら継続的に仕事をもらえますか」と相談を受ける機会がちらほらあったので、ちょっとnoteを書いてみます。もし、リピート率向上を目指しているフリーランスの方がいれば、参考にしてみてください。

僕は現在人生で3度目のフリーランスを謳歌していますが、おかげさまで死ぬことなく生きています。(一応収入は会社員時代よりアップしました)何か特別なことをしたかと言えば、何もしていません。営業も頑張っていません。心がけたのは「当たり前のことを当たり前にする」、以上。です。では、どんな当たり前を実践してきたのか、簡単にご説明します。

(ちなみに、書いてあることは超基本です。という期待値調整を最初にしておきます……)

1.基本メールは即レス

クリエイティブ系の仕事をしていると、どうしてもメールの返信を後回しにしてしまいがち。僕も集中して原稿を書いているときは、あえて返信せずに後でまとめて返したりすることもあります。ただ、これは発注者側からするとストレスでしかありません。「レスがないから他に頼もう」ということは実際によくあります。こうした機会損失を防ぐためにも、駆け出しの頃は即レスを徹底しましょう。テンポのいいやりとりができるフリーランスはそれだけで評価されます。事実、僕が会社員だった頃によく発注していたライターさんは「即レス」「折テル(折り返し電話をくれる)」を徹底していました。

2.メッセージに気持ちを込める

多少スキルが足りなくても、気持ちのいいコミュニケーションをしてくれる人に発注者は仕事をお願いしたくなるもの。「ありがとうございます」「!」など、感情を込めたやりとりを意識すると、相手もやりとりしやすくなります。実際、僕が編集者のときはそうでした。ただし、ビジネスメールや炎上しているときに「!」を多用すると非常識と思われる可能性があるので、相手や状況に応じてトンマナを使い分けてください。

3.締切厳守

締切はどんな理由があるにせよ、死守すべきです。「いいものをつくるためにこだわり抜いて締切に遅れてしまった」という人もいますが、締切を1回でも過ぎると信頼残高は激減します。遅れるならせめて事前に遅れる旨を伝えましょう。「中途半端なものは出せない」という完璧主義の人ほど、締切を過ぎてしまうこともあると思います。しかし、完成度が60%でも一旦は締切までに提出すべきです。経験がないうちは工数の見積もりを誤り、「1日で終わると思っていたのに…」なんてこともよくあります。そんな事態を回避するためにも、駆け出しの頃ほど、バッファ込みでスケジュールを組むことをおすすめします。

4.仕事を断らない

人によって意見が分かれるのですが、あくまで「実績が少ない場合」を想定しているので、あえて書きます。駆けだしの頃は気分が乗らない仕事でも積極的に受けるべきです。その実績がやりたい仕事につながるケースもありますし、発注者からの紹介で思いがけない仕事が舞い込んでくるケースがあるからです。僕の場合、興味がなく全くお金にならない仕事でも、「署名が入るなら」と引き受けていたところ、その仕事をきっかけに大手メディアからの仕事をいただくようになりました。また、新規で取引をする場合は、ほぼ必ずと言っていいほど過去の実績の提出を求められるので、最初はとにかく実績をつくることに注力してください。

5.フィードバックがないことに安心しない

経験や実績がなくても1〜4を守っていれば、クライアントから「この人はやる気がありそうだから、またお願いしよう」と思ってもらえる可能性は高まるはず。ただ、あくまでポテンシャルに期待していただいている状態なので、最終的にはその期待に応えなければ、いずれ他の方に仕事を奪われてしまいます。特に「クオリティ」の定義は難しく、発注者によってその基準は異なりますが、「一度指摘されたことは二度と繰り返さない」「納品物の目的を把握する」「発注者の好み、特徴を把握しておく」このあたりを意識するだけで、顧客満足度は改善できるはず。ただ、気をつけてほしいのは「フィードバックがない=相手が満足している」ではない、ということ。提出したアウトプットに修正がほぼ入らなかったとしても、「この原稿全然ダメだな。次から他の人に頼もう」と思われている可能性も十分にあるので、「気になる点があれば遠慮なくおっしゃってください」と伝えるようにしましょう。

最後に

ご紹介した5つの「当たり前」をいまも僕が毎回守れているか、というと正直微妙です……。ただ、意識さえすればリピート率は上がる実感があります。フリーランスの場合、会社の看板がない分、新規顧客と信頼関係をつくる労力がどうしても会社員よりかかってしまいます。実力はあるのにこうした「当たり前」を蔑ろにして機会損失をするのはもったいないので、駆け出しで顧客の信頼を勝ち取りたい方はぜひ意識してください。次はもう少し実践的なノウハウを紹介できるように頑張ります。


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