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外出自粛で懸念されるDVや児童虐待の増大

岐阜県警が今月、防犯アプリをリリースしました。

早速私も使っていますが、本日、このような「お知らせ」がきました。

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臨時休校の長期化や緊急事態宣言等による外出自粛から、家族が家の中で一緒に過ごす時間が増えています。

そんな中、生活不安やストレスから、児童虐待やDVが増えるのではないのかと懸念されています。

岐阜県警からのお知らせも、まさにこうした懸念から発せられています。

外出自粛下のDV/児童虐待は、既に、世界的な問題となっています。

4月6日付のThe New York Timesの記事ですが、Amanda Taubは、感染拡大防止を目的とした移動制限は家庭内暴力をより頻繁に、より深刻に、より危険にするかもしれない、と指摘しています。

この記事の中では、

In China, a Beijing-based NGO dedicated to combating violence against women, Equality, has seen a surge in calls to its help line since early February, when the government locked down cities in Hubei Province, then the outbreak’s epicenter.

というように、北京を拠点とする女性に対する暴力との戦いを専門とするNGOでは、湖北省の都市をロックダウンした2月初旬以降、ヘルプラインへの電話の急増がみられたとのことでした。

また、例えば、

In Spain, the emergency number for domestic violence received 18 percent more calls in the first two weeks of lockdown than in the same period a month earlier.

というように、スペインでは、家庭内暴力の緊急電話への電話が、ロックダウン開始後2週間で、1か月前の同時期よりも18%増えたとのことでした。

もちろん、日本も例外ではありません。

実際、日本でも、厚労省が、生活不安などでDVや児童虐待が増える懸念があるとして、4月10日付で、各自治体に対し、虐待を受けている恐れのある子どもらの状況把握を求める事務連絡を通知しています。昨日、各社が、このことを報じました。

DV・児童虐待については、警察が相談を受け付けています。

また、虐待と思われる子どもを見つけた時、ご自身が虐待をしてしまったと悩んでいる時は……通話料無料の児童相談所虐待対応ダイヤル(電話:189)があります。

もちろん、弁護士に相談するという選択肢もあります。

児童虐待は、近隣住民や学校の先生など周りの大人が子どもの異変に気づくことで、発覚します。

しかしながら、休校措置や外出自粛の長期化により、異変の「見えない化」が深刻化するのではないのかとも危惧しています。

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