うまくなるためだけが練習ではない

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先月、大相撲中継を見ていたら、
解説をしていた荒磯親方(元横綱稀勢の里)が
なるほどということを言っていたので紹介します。

2019年の九州場所は関脇の御嶽海(先場所優勝)が10勝以上あげれば
大関になる可能性があると言われていました。

ところが、御嶽海は3日目の相撲で右まぶたの上を切り、
6針縫うケガをしました。

これにより、御嶽海は
立ち会いで思いっきりぶつかることができなくなりました。

6日目の宝富士戦では、恐怖心から立ち合いで強く当たれず
「中に入ろうと思ったけど、あまりにも痛すぎて
起き上がっちゃいました」というコメントを残しています。

その後も連日思い切り当たれない姿を見て、
荒磯親方はこう言いました。

「御嶽海(稽古嫌いで有名です)は稽古しないと聞いていますが、
痛いから稽古をしないのではなくて、
痛くても稽古をすることが大事なんです。
痛くてもやることによって、
この痛みならどれぐらいまでならできるということがわかる。
怖がってやらないと自分の限界がわからない。
やらないから、どこまではできて、
どこからができないかがわからないんです」

今の相撲界は力士の大型化で怪我が多くなっています。
誰もがケガを抱えている。
だからこそ、痛い状態でも稽古場でどれだけやっているかが大事。
もちろん、無理をして怪我を悪化させるのは論外ですが、
できる範囲のことをやる、やろうとすることで、
自分は本場所に出れる状態なのか、出れない状態なのか。
出るのであれば、どこまでできるのかといったことが
はかれるようになります。

自分のことを知る、自分のことを理解する場が
稽古場であるということですね。

これは野球でも、高校生でも同じことがいえると思います。
少しどこかが痛い時に休むのもありだと思います。
一方で、少し痛いけれども練習に参加してみて、
どこまでやれるのか試してみるということも大事。

もし今日が公式戦で甲子園がかかった試合だったらどうですか?
「痛くても試合に出たい」と思うかもしれませんよね。
その時に痛みがあるから怖がるのか、
これぐらいの痛みだったら練習でできたからできると思うのか。
「試合では、さらにアドレナリンが出るからいけるだろう」
とか、自分で自分の予測が立てられます。

そのためにも、痛いからといって
全部休むのは得策ではないという事ですね。

上手くなるばかりが練習の目的ではありません。
どこまでの痛みなら耐えられるのか。
この痛みならどこまでできるのかをはかる場。
これも練習ということです。

ぜひ皆さんにも覚えておいてもらいたいと思います。

<上手くなるばかりが練習の目的ではない。
どこまでの痛みなら耐えられるのか、
この痛みならどこまでできるのかをはかる場でもある>

痛くても練習で動き、自分自身のことを理解しておきましょう!

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