ルールのJK インフィールドフライ編

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不定期ですが、過去のメルマガからピックアップして紹介していきます。

ルールのJK=準備・確認をしたいと思います。実際にかつてメジャーリーグであったプレーです。

スポーツ報知WEBの蛭間記者のコラムから紹介します。

メッツの高橋尚成投手が初勝利を挙げた2010年4月23日、メッツが1点リードの7回1死一、二塁だった。

ホゼ・レイエス内野手が内野フライを打ちあげると審判は「インフィールドフライ」を宣告した。ところが、三塁のチッパー・ジョーンズが落球したため、走者がそれぞれ進塁。

自動的にアウトになっているレイエスは打者の習性で一塁に走っていたが、マウンド付近に転がったボールをつかんだブライアン・マッキャン捕手が、あわてて何と一塁にタッチに向かった。

マウンドにいた斎藤隆投手は三塁のカバーに入っていたことで本塁ががら空きとなって、エンゼル・パガンが生還。

パガンは「キャンプから、こういうような状況では前の塁を狙おうと話していた。それが出来てうれしい」と話したが、高橋の初勝利につながる大きな1点となった。

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意味がわかりますか?

インフィールドフライが宣告された時点で打者はアウト。2死一、二塁です。ところが、チッパー・ジョーンズがフライを落球したために、走者は次の塁へ走りました。

本来なら、その進塁しようとする走者を刺しにいかなければいけないのに、マッキャンはもうアウトになった打者走者を追いかけたんですね。

そのために、ホームががらあきになってしまった。その間に、二塁走者がホームインしたというわけです。

冷静に考えればわかりますが、いざプレーが動いていると、アウトにできそうな位置にいる走者に目がいってしまいます。すでにアウトになっている走者でも、一番ベースから遠かったから追いかけてしまったんでしょう。

これは、十分にありえるプレーだと思います。

守備側はインフィールドフライをしっかり確認する。宣告された時点で、もう打者走者はアウトです。落とそうが、何しようが関係ありません。

逆に、わざと落として、進まなくてもいい走者をあえて走らせてアウトにするぐらいの賢さがほしいですね。

攻撃側は、落球したからといって進む義務はないことを確認しておくことが必要です。高いフライで野手の追い方からあやしい場合、落球の仕方であわてて走ってしまうことも考えられます。すでにアウトなのですから、つられて飛び出さないこと。ボーンヘッドで無駄にアウトにならないようにしてください。

<インフィールドフライをしっかり確認。すでに死んだ打者走者を追いかけない>

<ルールを利用して多くアウトにできるプレーを探す>

ルールを利用した頭脳プレーで、強豪をぎゃふんといわせてやりましょう!

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