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大分県|公立高校入試統計問題2023

 ある中学校の1,2年生のバスケットボール部員40人が,9月にフリースローを1人あたり20本ずつ行った。その結果から,半年後の3月までに部員40人が,フリースローを1人あたり20本中15本以上成功することを目標に掲げた。3月になり部員40人が,フリースローを1人あたり20本ずつ行った。
 下の〔図〕は,この中学校のバスケットボール部員40人の9月と3月のフリースローが成功した本数のデータの分布のようすを箱ひげ図にまとめたものである。
 次の①,②の問いに答えなさい。

①  〔図〕の9月のデータの四分位範囲を求めなさい。

②  太郎さんは,上の〔図2〕の箱ひげ図をもとに,9月に比べ3月は目標を達成した部員の割合が増えたと判断した。
 次の〔説明〕は,太郎さんが,目標である15本以上成功した部員の割合が増えたと判断した理由を説明したものである。[ア]には適する数を,[イ]には〔説明〕の続きを「中央値」の語句を用いて書きなさい。

〔説明〕
 9月の第3四分位数は[ア]本であるため,15本以上成功した部員の割合は25%以下である。
[       イ       ]
 ゆえに,9月に比べ3月は目標を達成した部員の割合が増えたと判断できる。

①四分位範囲

 四分位範囲とは,第3四分位数と第1四分位数の差で,一つの値で表します。「範囲」という言葉に惑わされないように。
 箱ひげ図では箱(長方形)の横の長さで表されます。

 9月の箱ひげ図をみると,第3四分位数は14分,第1四分位数は8分ですから,四分位範囲は14-8=6(分)。

②判断の理由説明

 [ア]の第3四分位数は,上の問題でもふれたように14分です。
 どうも,3月に15本以上成功した部員の割合を説明の材料にするとよさそうです。3月のデータの15本のところに注目すると,ちょうど中央値になっているところがわかります。

 ですから,3月に15本以上成功した部員は50%以上いることがわかります。

① 

[ア]14
[イ]3月の中央値は15本であるため,15本以上成功した部員の割合は50%以上である


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