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佐賀県|公立高校入試統計問題2023

 下の図は、ある都市における2003年、2012年、2021年の各月の最高気温をそれぞれ年別に箱ひげ図に表したものである。この箱ひげ図から読み取れることとして正しいものを、あとの①~⑤の中からすべて選び、番号を書きなさい。

① 第3四分位数は、2021年が最も大きい。
② 四分位範囲は、2012年が最も大きい。
③ 2021年では、最高気温が20℃以下の月は1つしかない。
④ 2012年では、25%以上の月が、最高気温が34℃以上である。
⑤ 2003年では、最高気温の平均値は28℃である。

①第3四分位数

 箱ひげ図では,第3四分位数は箱(長方形)の右側の辺で表されます。

2012年が最も大きいですから,この選択肢は×

②四分位範囲

 四分位範囲は,第3四分位数と第1四分位数との差で,箱ひげ図では,箱の横の長さで表されます。

 確かに2012年がいちばん長いですね。この選択肢は○

③区間に含まれているデータの個数

 2021年の最高気温が20℃以下の月は,箱ひげ図のここに含まれます。

 最小値18となる月の1つは確定していますが,それ以外,ここの区間に含まれるデータは,あるかもしれないし,ないかもしれない,ということしか読み取ることができません。この選択肢は×。

④区間に含まれているデータ数の割合

 2012年の最高気温が34℃以上である月は,箱ひげ図のここに含まれています。

 この区間には,第3四分位数から最大値までが含まれており,少なくとも4か月のデータ(全体の33.3・・・%)が含まれますので,2012年に最高気温が34℃以上の月は全体(12か月)の25%以上だということができます。ですから,この選択肢は○

⑤箱ひげ図における平均値

 箱ひげ図は,平均値が別に書きこまれていない場合,平均値を読み取る手がかりはありません。ですから,この選択肢は×

② , ④

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