見出し画像

香川県|公立高校入試統計問題2023

 右の図は,A駅,B駅,C駅それぞれの駐輪場にとまっている自転車の台数を,6月の30日間,毎朝8時に調べ,そのデータを箱ひげ図に表したものである。次の(ア)~(エ)のうち,この箱ひげ図から読み取れることとして必ず正しいといえることはどれか。2つ選んで,その記号をかけ
(ア)A駅について,自転車の台数が200台以上であった日数は15日以上である
(イ)A駅とB駅について,自転車の台数が150台未満であった日数を比べると,B駅が多い
(ウ)B駅とC駅について,自転車の台数の四分位範囲を比べると,C駅の方が大きい
(エ)A駅,B駅,C駅について,自転車の台数の最大値を比べると,C駅がもっとも大きい

(ア)中央値以上の区間のデータの数

 A駅の200台以上のところに中央値があることに注目します。
 中央値以上の区間にはデータの50%以上ありますので,確かに200台以上であった日数は15日以上であるといえます。

 本当に中央値以上の区間にはデータの50%以上あるのか??? と思った人に,もう少していねいに解説しておきましょう。
 今回,30日間調べていますので,データの数は30個です。中央値は,データ(台数)の小さい方から並べたときの【15】番と【16】番の平均,となります。
 ですから,【16】番のデータは,確実に200台より大きいわけで,それよりも大きなデータはすべて200台よりも大きい,ということになります。ですから,この選択肢は正しい。

(イ)最小値から第1四分位数まで

 もしかしたら選択肢の中でこれが一番難しいかもしれません。A駅もB駅も第1四分位数が150台であることが読み取れます。

 第1四分位数は,データを小さい方から並べた【8】番目のデータの値ですので,両方とも【8】番目のデータは150台であることがわかります。そして,【1】~【7】番目のデータは150台”以下”です。そして,A駅よりもB駅の方が多い少ない,という情報はありません。箱ひげ図で読み取れるのは,ここまで。
 しかも,問題文は「自転車の台数が150台”未満”であった日数」です。どちらにしても,正しいとは言えません。

(ウ)四分位範囲

 四分位範囲とはどこからどこまでを指すのかを知っていれば,後は見た目で判断できます。箱(長方形)の長さで表されます。

 この選択肢は正しいです。

(エ)最大値

 これも,最大値が箱ひげ図でどこを指すかがわかれば,見た目で判断ができます。上のひげのいちばん端です。

B駅がもっとも大きいですので,この選択肢は間違いですね。

(ア),(ウ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?