(1)箱ひげ図から読み取れること
花子さんの箱ひげ図を見てみることにしましょう。
箱ひげ図の第3四分位数
箱ひげ図において第3四分位数は箱(長方形)の右側の辺で示されます。
確かに,2015年の第3四分位数は,2010年の第3四分位数よりも小さいので,この文章は正しい。
箱ひげ図と平均値
箱ひげ図だけでは,平均値は読み取ることはできませんので,「花子さんが作った箱ひげ図からはわからない」を選びます。
(2)
箱ひげ図の箱で示された区間には,すべてのデータのうち,真ん中に集まる約半数のデータがふくまれます。
ですから約50%,イを選びます。
(3)
ヒストグラムから箱ひげ図をつくります。ヒストグラムの方が箱ひげ図よりも多くの情報が含まれているからです。
まず最大値に注目します。箱ひげ図の2015年とヒストグラムのイだけ,最大値の含まれる階級が異なりますね。ですから2015年のヒストグラムはイであることがわかります。
アとウのヒストグラムを見てみると,アよりもウの方がデータが散らばっているのがわかります。データが散らばっていると箱(四分位範囲)は長くなり,中央値にデータが集まっている傾向があると箱は短くなりますので,2010年がウ,2020年がアである,と判断してよいでしょう。
正確にはちゃんとヒストグラムから累積度数を求めて・・・とやってもいいのですが,図にするのは,全体の傾向を読み取るためで,このような「ざっくり」で大丈夫です。
答