福岡県|公立高校入試統計問題2023
(1)範囲と四分位範囲
(範囲)=(最大値)-(最小値)
(四分位範囲)=(第3四分位数)-(第1四分位数)ですから
範囲は 36-23=13(g)
四分位範囲は 33-27=6(g) です。
(2)区間に含まれるデータの個数
ちょっと出題に癖がある感じですが,2つの値と基準の30gをみてみることにしましょう。それぞれのデータの30gの付近にあるのは・・・
Aの(X)は中央値(31g)で,30gよりも大きいことがわかりますので,確かにデータの50%以上,15個以上があることがわかります。
一方のBの(Y)は第3四分位数(29g)で,30gよりも小さいですから,30g以上となるデータは7個以下であることがわかります。
(3) 累積度数,正しいヒストグラム
まずは,図2から累積度数を求めることにしましょう。累積度数とは,各階級について,最初の階級からその階級までの度数を合計したものです。ヒストグラムに,各階級の度数を書き加えて,合計をしていきましょう。
答えは14個ですね。単位は14gではないので気をつけましょう。
それではつづいて,正しいヒストグラムを選んでみましょう。
手がかりは箱ひげ図からすぐに読み取れる5つの情報です。
それぞれの値に対応する小さい方から順に並べたときのデータの番号を下に書いておきました。ヒストグラムから読み取れる累積度数と,箱ひげ図が正しく対応しているものを選べばよいわけです。
第1チェックポイント 最小値
箱ひげ図から,最小値は23です。ア~エいずれのヒストグラムも,最小値が含まれる階級値が22g以上24g未満ですので,どれも矛盾はありません。
第2チェックポイント 最大値
箱ひげ図から,最大値は36です。イのヒストグラムは,最大値が含まれる階級値が24g以上26g未満ですので,ここで脱落します。ア・ウ・エの中から探します。
第3チェックポイント 第1四分位数
箱ひげ図から,第1四分位数が27gで,これは小さい順から並べたときに8番目のデータの値になります。
このことから,「26g以上28g未満の累積度数が8個以上」で,その1つ手前の階級について「24g以上26g未満の累積度数が7個以下」であることをチェックします。
アがこの条件にあてはまりませんので,ここで脱落。残るはウとエですね。
第4チェックポイント 第3四分位数
箱ひげ図から,第3四分位数が33gで,これは小さい順から並べたときに23番目のデータの値になります。
このことから,「32g以上34g未満の累積度数が23個以上」で,その1つ手前の階級について「30g以上32g未満の累積度数が22個以下」であることをチェックします。
あてはまるのはエだけですね。
念のための中央値もチェック
中央値31gをはさむ【15】【16】のデータとも,31gの含まれる階級30g以上31g未満の階級にありますので,こちらも条件に合っていますね。
まあ,チェックしてうまくいく順番に並べてしまいましたが,条件に合わないものを消去法で消していく,ということになると思います。
答
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