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2021年東京オリンピック 日本男子の予選の演技

選手にとっても、それを見る者にとっても、誰にとっても特別なオリンピックが終わりました。
歴史を作った者があり、失意のうちに終わった者があり、悔しい感情があり、清々しさがあり…。
体操競技もたくさんの感情と決意を生んで幕を閉じました。

今日から少しずつ東京オリンピックの各選手の演技についてちまちまと更新していきながら、たまに企画ものの記事もやろうと思います。

今回は日本選手の予選の演技を、演技構成とともに振り返っていきます。
今後は出場各国、また決勝の演技も振り返っていこうと思っています。
走り出したはいいものの、終わりが見えませんが、早速見て行きましょう。

※当記事では、動画資料としてNHKの見逃し配信を使用しています。配信期間が未確定のため、しばらく経つと配信停止により見られなくなる場合がございます。ご承知ください。


第1ローテーション:平行棒

体操競技の予選のローテーション、どの器具からスタートして6種目を回るのかは、抽選によって決まります。
日本は事前の抽選により、予選を平行棒からスタートするローテーションで回ることになりました。
リオ五輪から全く新しいメンバーに生まれ変わった日本は、ここで驚異的なスタートを見せます。

映像は下記よりご覧ください。

▼萱和磨(00:10:40~)

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体操ニッポンのトップバッターを務めたのは団体主将の萱和磨選手。
オリンピックの初演技という事を感じさせないくらい穏やかな表情でスタートしました。まったく危なげもなく、着地も止めて演技を通し切ります。
もう長年演技構成に入れている⑨の閉脚浮き腰倒立も以前より実施が良くなってます。前は足首を伸ばさずに腕の下を通す実施が目立っていたのでここが改善されていて素晴らしいです。
ちゃんと挨拶をしてからガッツポーズをします。
いきなり15点台に乗せる良好な演技を見せました。

▼橋本大輝(00:13:45~)

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2年前の世界選手権に出たときは高校生だった橋本選手。その時は平行棒は苦手種目でした。オリンピックが延期したことでDスコアをめきめきと伸ばし、平行棒でも15点台を取れるようになりました。
Dスコアは団体メンバーで一番低いですが、決定点は団体メンバー最高得点という、高いEスコアで演技を終えました。
特に終末技の⑩前方抱え込み2回宙返りひねりでは脚の開きが全くなく、高さもあり、着地への準備も見せ、着地も止めるというお手本のような実施を見せています。素晴らしいです。

▼谷川航(00:16:20~)

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全日本種目別選手権で優勝経験のある谷川選手の平行棒。
我々がいつも国内大会で見る演技をそのままオリンピックの舞台でも決めてくれました。
この1年で新しく入れた③アームツイストは肘を伸ばして実施するのが難しそうですが、きれいに決まっています。
谷川選手と言えば⑨爆弾宙返りの高さですよね。終盤とは思えないほど体力が有り余っているようにも見えます。素晴らしいです。

▼北園丈琉(00:20:15~)

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チーム最年少の北園選手。中学3年生の時に全日本種目別選手権の平行棒の予選に出場したこともあります。それくらい北園選手の得意種目である平行棒。③棒下ひねり倒立で倒立が若干乱れてしまいますがすぐに立て直します。あん馬と違って、少しブレても倒立で一呼吸おけるのが平行棒の良いところ。
その後は希少技である⑤ササキを決めるなど、問題なく演技を遂行します。⑥ツイスト倒立など、倒立の止めが怪しい場面もありますが、テンポよく演技を進め、着地を止めます。素晴らしいです。
演技を終えた後のニンマリ笑顔がかわいいですね。


なんと4人全員が着地を止めるという絶好のスタートを切りました。
この団体予選は4-4-3というルールで行われます。
「4」人のチーム中「4」人まで演技をし、上位「3」人の得点がチーム得点に反映されるというものです。
この平行棒では北園選手のEスコアが振るわず14点台となり、チーム得点からはカットされます。
上位3得点である萱・橋本・谷川の得点の合計である15.100+15.300+15.241=45.641が平行棒のチーム得点になります。
日本の平行棒は中国やロシアほど爆発力はありません。そこで堅実に演技を通し切ることで差を縮めようという意思が見えます。

第2ローテーション:鉄棒

▼萱和磨(00:28:30~)

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②アドラー1回ひねりは、倒立のハメも素晴らしく良好な実施でしたが、直後の③アドラーひねり倒立では体が大きく反って危うく車輪が逆方向に戻りかけました。手離し技も雄大さは感じず、全体的に慌ただしい印象があります。
今大会は鉄棒のEスコアが厳しく取られていた印象がありますが、萱選手もEスコアは7点台。14点台は死守しています。

▼谷川航(00:31:35~)

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谷川選手は国内選考の大会では②伸身トカチェフ③リンチを連続して0.2の加点を得ていました。今回は意図してかせずか、この2つの技をそれぞれ単独で行っています。
一時期は萱選手が使っている「順手背面車輪」も使っていましたが、現在は使わなくなりました。
もともとDスコアがそこまで高くない上にEスコアは厳しく萱選手よりも低く取られてしまいました。

▼北園丈琉(00:35:10~)

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小柄な体ですが、腕をめいっぱい伸ばしての車輪、④カッシーナ⑤コールマンもきれいに決めて、後処理の車輪でも肘が曲がりません。
⑥⑦⑧の、⑦順手背面から脚を抜いて倒立に収める⑧ケステまでの流れもきれいです。⑩伸身新月面の着地もきれいに止まりました。
Eスコアは8点台を出すのも難しい中で、予選の鉄棒では全選手中2番目に高い8.533を出しました。
北園選手は種目別鉄棒の決勝に進出します。

▼橋本大輝(00:38:40~)

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②カッシーナ③コールマンといった雄大な手離し技を成功。④伸身トカチェフ⑤リンチを連続して0.2の加点を得ます。
国内選考では⑥アドラー1回ひねりが倒立から外れて不認定になることもありましたが、ここではしっかり改善しています。
DスコアEスコアともに出場選手中2番目に高いスコアをマーク。
決定点は予選で唯一の15点台を出しています。
予選をトップ通過で種目別決勝に進みます。

▼内村航平(00:41:20~)

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個人出場の内村航平選手は、予選で平行棒にもエントリーしていましたが、アップのみで演技はせず、鉄棒のみの演技でした。
手離し技の①ブレットシュナイダー②カッシーナ③コールマンを難なく成功。高さもあり、ひねりもキレキレで、他と一線を画すクオリティの3つの手離し技でした。
しかし、直後のひねり技で落下してしまい、予選落ちとなってしまいます。
やり直し後の演技がどれも完璧だっただけに、悔やまれる結果となりました。

内村選手は予選後のインタビューで、代表を選考を争った米倉選手に土下座して謝りたいと言っていましたが、米倉選手に謝るくらいなら5年間支えてくれていた佐藤コーチにありがとうと言ってほしいです。
内村選手は自分の力でオリンピック代表を勝ち取ったのですから、誰に謝る必要もありません。
オリンピックが東京で開催される。それを理由に現役を続けてくれる。それだけでファンは嬉しいものです。実際、この5年間、内村選手が東京オリンピック出場を目指す過程で、個人総合から退き、ブレットシュナイダーを習得し、選考会5試合を完璧に通さなければならない重圧に勝ち、オリンピックで内村選手の演技を見られたことは、ファンにとって何物にも替え難い特別なものです。


個人出場の内村選手の落下はとても悔やまれますが、団体の方では鉄棒の得意な年少2人の活躍で、鉄棒は予選全団体中最高得点で終えました。
萱選手もコールマンを練習している動画を見たことがあるので、試合で取り入れるようになると良いですね。

第3ローテーション:ゆか

▼萱和磨(00:49:30~)

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③④でひねり技の連続がありますが、④はC難度の前方伸身1回ひねりにつなげる予定だったと思われますが、④抱え込みの半ひねりになってしまい、A難度になってしまいます。
ルール上A難度の技はD難度以上の技と連続しても加点が得られないので、C難度を実施して取るはずだった難度価値点と組み合わせ加点を失い、本来のDスコアから0.3点のマイナスになってしまいました。
その後のもう一つの連続技では⑤後方2回半ひねりから⑥前方1回半ひねりに繋げています。
全日本選手権でDスコア5.9の演技を実施しているので、この時の演技構成をやろうとしていたのだと思われます。

▼谷川航(00:52:35~)

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さすが着地の強い谷川選手。Eスコアが高く出ています。
技の派手さと着地の冷静さが調和していて気持ちの良い演技です。
⑨はB難度の抱えこみ1回ひねりを実施していますが、ここはいつもの谷川選手だと伸身の1回ひねりでC難度を取っているところです。
ここで思わず0.1のマイナスになってしまいます。
意図的かどうかはわかりかねますが、もし意図的でなく実施しているとしたら、ここで着地を止めてられる判断力はさすがです。

▼北園丈琉(00:55:30~)

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序盤に高難度の単発技を3つ。勢いがあって次は何が来るんだろうとわくわくする演技です。
1つ目の連続技④⑤は難しい着地ですが小さくまとめ、力技では谷川選手と同じ⑦マンナを実施します。
東京オリンピックでマンナを実施していたのは谷川選手と北園選手の2人だけでした。個人的にこの技が好きなのでもっとやる選手が増えてほしいです。
マンナという技はシニア選手よりもジュニア選手の方が多く実施する傾向があるというおもしろい技です。

▼橋本大輝(00:58:30~)

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冒頭に今年から取り入れている➀リ・ジョンソンを実施しました!
着地で後ろに大きく動いていることから、宙返りの回転がかかりすぎていることがわかります。それくらい余裕があるとも言えます。
片足のラインオーバーがあったので0.1のペナルティが入ります。
北園選手が単発でやっていた③前方2回半ひねり②前方1回ひねりと連続させて0.1の加点、④後方2回半ひねり⑤前方2回ひねりはD難度同士の連続なので0.2の加点が得られます。
⑥後方1回半⑦前方1回半の連続はC難度同士なので加点はありません。
⑦前方1回半は明確な開きの局面が見えてとても良いですね。
終末の⑩後方3回ひねりの着地も止めて演技全体に好印象を与えます。


少しの取りこぼしはあったものの、4-4-3のルールが幸いしてゆかでは全体2位の得点で終えました。
平行棒・鉄棒・ゆかと、終末技は団体メンバー全員が同じ技を実施するという、仲の良さなのか指導者の傾向なのか。全員が同じ技を使っていると技についてのアドバイスや話し合いなども捗ってより良い実施になったりするものなのですかね。

第4ローテーション:あん馬

▼谷川航(01:08:40~)

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冒頭の②逆交差倒立では体が反ってしまいますが、持ち直して手がポメルから落ちることは免れました。
その後は危なげもなく演技を通し切ります。
②逆交差倒立の影響があったのか、Eスコアは7点台と揮いません。
14点台も獲れる選手ですが、後続があん馬の得意な3人なのでとにかく演技を通すことが大事でした。

▼北園丈琉(01:11:35~)

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北園選手のあん馬と言えば開脚旋回ですが、閉脚旋回の質も高いものです。➀のセア倒立が終わった後に閉脚旋回での技が1つだけ②フクガというB難度の技をやっています。この時の北園選手の閉脚旋回の腰の伸びも美しいです。
開脚旋回が始まってからは《シュピンデル》と呼ばれる旋回をしながら1回ひねる技を多用します。
⑤縦向きで後ろ移動してから⑥馬端で縦向きシュピンデル、⑦前に移動して今度は⑧後ろに移動しながら1回ひねるという、なんとも洒脱な演技構成です。
⑩終末技はD難度の予定がC難度になってしまいました。
こうなると難度価値点が0.1下がるだけでなく、グループ点が0.5を取れるところが0.3になってしまい-0.2、計0.3のマイナスになってしまいます。
C難度かD難度かでこうも影響が出てしまうのです。
だからみんな終末技はD難度以上の技をやるんです。

▼萱和磨(01:16:30~)

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国内選考から一貫して続けている演技構成を安定して通します。
Dスコア6.4の演技構成を失敗しない男が通してくれるほど頼もしいことはありません。
かつて日本はあん馬が苦手と言われていた時代から、萱選手がオールラウンダーとして日本代表に入ったことで、あん馬はむしろ得点源の種目になりました。
不滅の安定感で種目別決勝に進みます。

▼橋本大輝(01:19:25~)

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Dスコア6.5という超高難度の演技構成を通し切りました。
④Eフロップで少し旋回が乱れますが、すぐに修正して技を成立させ、旋回のリズムも戻します。
脚が長いので開脚旋回も大きく見えて好印象。しかし、終末技で若干バランスを崩して慌ただしくなり、着地も小さく1歩動いてしまいます。
それでも大きなミスはなく、Eスコアは抑えました。
15点台を取れる選手なだけに、種目別決勝も期待されましたが、萱選手は上回れませんでした。

▼亀山耕平(01:22:15~)

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日本が誇るツマサキジャパン。あん馬のスペシャリスト・亀山耕平選手。
リオ五輪で落選し、一時は引退も決めた亀山選手が、初めての大舞台で躍動しました。
予選から大技③ブスナリを入れる攻めの姿勢。しかし、Eコンバインは抜いてきっちり目標点を取りに行く守りの姿勢。
②ショーンを入れ、④⑤前後移動を開脚にし、ルールに対応してコツコツDスコアを上げていく様子を見てきました。
演技構成を模索し、遂に完成した作品は、世界にその美しい旋回を印象付けました。
演技を完遂した後のあの笑顔が東京オリンピックで見られて僕も嬉しかったです。
あの笑顔が見られた時、体操を好きになって良かったと思えました。


あん馬は得点源となる種目でしたが、橋本選手の小さなミスや、北園選手のDスコアの取りこぼしがあり、チーム得点は中国・イギリスをわずかに下回ります。
後半種目に入って細かいミスが目立つようになりました。

第5ローテーション:つり輪

▼北園丈琉(01:29:55~)

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4月の全日本の怪我により、大きく難度を落としているつり輪。怪我をする前はDスコア5.8だったものを、技数を8まで減らし、Dスコア4.5で臨んでいます。
国内大会では同じ演技構成でEスコア9.0を出していて、難度が低い分Eスコアに重点を置いた演技になっています。今回もEスコアは9点に近い点が出ています。
終末はF難度の⑧伸身の新月面宙返り。着地も良いですね。

▼萱和磨(01:32:15~)

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日本のあん馬の苦手意識を払拭してくれた萱選手ですが、今度はつり輪が不安材料となっていました。それを払拭してくれたのもまた萱選手。
1年かけてつり輪を強化し、Dスコアは6点超え。従来②技目には後ろ振り上がり中水平を使っていましたが、2020年から②後方け上がり中水平に変えています。その影響か、Eスコアが若干伸びていて、ギリギリ14点に乗るくらいだったのが14.3まで点が出るようになりました。

▼橋本大輝(01:36:10~)

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橋本選手にとっては我慢の種目。力技も確実に、倒立はしっかり止めて、質は高いとは言えませんが、最低限の演技を遂行します。
代表選考の国内大会では終末技を北園選手・萱選手と同じく伸身の新月面を使っていましたが、大過失を犯してしまってからは⑩抱え込みの新月面に戻しています。
ここでは着地も止めてまずまずの演技。

▼谷川航(01:39:20~)

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谷川選手も②蹴上がり中水平を取り入れています。
この技はつり輪の強いロシアの選手がよく使う技で、ここ最近で日本にもやる選手が増えている技です。
Eスコアが厳しくなっているつり輪において、振り上がり中水平よりも蹴上がり中水平の方が効率的なのかもしれませんね。
谷川選手のつり輪は13点台を取ることもあってムラがありますが、今大会では安定して14点台を出せています。


大きなミスが出にくいつり輪において、着地は重要な要素になります。
つり輪で得点源となる年長2人がしっかり点を取り、つり輪の苦手な年少2人がEスコアと着地で魅せる。良いチームワークです。

第6ローテーション:跳馬

▼北園丈琉(01:53:00~)

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北園選手はヨー2。高さがなく、詰まったようにも見えますが、ひねりはしっかり2回半でひねり不足はありません。胸の位置が低くなり、片足が大きく動きます。Eスコアは9点台を維持しました。
全日本選手権でひねりが1回半になってしまって点を大きく落とした過去があるので若干不安要素はありましたが、ここはしっかり決めてきます。

▼萱和磨(01:54:30~)

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ここで大過失が出てしまいます。本人も不安要素として挙げていた跳馬です。従来はドリッグスを跳んでいましたが、2020年からロペスに挑戦してDスコアを0.4上げています。
ロペスに変えてからは代表選考でも着地が不安定で、ドリッグスを跳んでいる時とあまり点数が変わらないような。それならドリッグスを跳んだ方が審判の印象も良くなるのではないかと思ってドリッグスに戻すのかなと予想していました。
しかし、オリンピックの大舞台でロペスに挑戦。堅実に演技を通す萱選手には珍しい挑戦心ですが、手を着いてしまうミスが出てしまいました。

▼橋本大輝(01:55:50~)

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跳躍技を示す電光掲示板にはDスコア6.0、つまりヨネクラ(ロペスハーフ)を示す番号が表示されていましたが、実際に跳んだのはロペス
腰の位置が高く、着地は小さく1歩に抑えます。良好な実施に見えますが、Eスコアは北園選手とさほど変わらず。
やはり足が開かない前転とびと脚が開いてしまう側転とびの差が出てしまっています。前転とびのメリットはここにあります。
北園選手がロペスでなくヨー2を跳んでいるのはこれが理由だと勝手に思っています。

▼谷川航(01:57:25~)

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最高Dスコア6.0の超大技リ・セグァン2を跳んできました!
しかし、宙返りの回転がかかりすぎて後方に大きくバランスを崩し、大きく歩いてしまううえに手も着いてしまいました。さらに両足ラインオーバーのペナルティも加わります。
跳馬の種目別での決勝進出も狙って2本の跳躍を演技する予定だったそうですが、この跳躍で脚が攣ってしまったらしく、2本目の跳躍は断念。


最終種目で年長2人に大過失が出てしまいました。
後に跳馬は器具との調整が難しく、それを日本選手全員が感じていたとの記事を見ました。
それが疲れの溜まる最終種目になっていたことも影響したかもしれません。
悪条件が重なった中で確実に決められた北園選手・橋本選手は素晴らしいです。



萱選手・谷川選手は跳馬の大過失により、個人総合の順位も大きく後退。各個人種目の決勝に進めるのは1国2名までというルールにより橋本選手と北園選手が個人総合決勝に進むことになります。
団体総合は大過失がありながら1位通過で決勝に進みます。
つり輪以外の5種目で43点以上をキープ。平行棒では45点台が出ています。
中国は鄒敬園をつり輪で温存、ロシアはナゴルニーが平行棒で、ダラロヤンとベルヤフスキーがゆかでミスが出るなど、金メダルを争う3国は各国とも失点が出ているので、決勝に向けては油断ができない、日本が全員ミスなく通せたとしてもどうなるかは全く分からないというような見立てでした。

個人総合は橋本選手がトップ通過と北園選手が7位通過、種目別あん馬決勝には亀山選手と萱選手、種目別鉄棒に橋本選手と北園選手が通過します。
これから始まるメダルラッシュへの準備が整いました。

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