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マックス・ウィットロック(イギリス)のあん馬/2019年世界選手権種目別決勝の演技

イギリスのあん馬キング、マックス・ウィットロック選手。

自国開催のロンドン五輪では団体銅メダル、種目別あん馬で銅メダルを獲得。リオ五輪では、個人総合で銅メダル、種目別ゆかとあん馬で2冠を達成しました。

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マックスは2015年世界選手権の種目別あん馬決勝で初めて世界チャンピオンになると、2016年リオ五輪、2017年、2019年の世界選手権と、世界大会で金メダルを獲得し続けています。
2015年、初優勝した時の演技では、終末技で着地に向かう時にガッツポーズをしながら着地をするという、名場面を残しています。

ガッツポーズ


マックスのあん馬は世界最高Dスコア7.0を持ちます。
G難度の【Gコンバイン】、F難度の【ブスナリ】などの大技を入れた最高峰の演技構成です。

さらに、マックスは、ほかの選手がやらない独自の技を持っています。
それが【ウルジカ2】というE難度の技。
「開脚旋回縦向き3/3後ろ移動1回ひねり」という技で、後ろ移動しながら体を1階ひねらせるという技です。

ウルジカ2

開脚でそのまま後ろに移動してもE難度なのですが、マックスはひねりを加えることで、縦向き旋回の角度逸脱による減点を抑えようという戦略の下にこの技を入れてるのだと思います。

2019年に金メダルを獲得した時、冒頭のバックセア倒立で片手がポメルから降りてしまいます。これはもちろん減点なのですが、それでも金メダルを獲ってしまったのだから驚きです。

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明らかな原手があったにも関わらず、その後演技した選手は誰もマックスの点を超えることはできませんでした。

まるでハンデをあげたかのような、そんな演技でした。

マックスはリオ五輪後に結婚し、娘が生まれています。
娘に見せるオリンピックは今回が初めて。
娘に新しい金メダルをプレゼントできるでしょうか。

インスタグラムでは娘との写真も頻繁に投稿しています。


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