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シン・ジェファン(韓国)の跳馬/2020年W杯メルボルン大会種目別決勝の跳躍

2年半に及ぶ種目別ワールドカップ予選が終了し、種目別跳馬を勝ち上がって東京オリンピック出場を決めたのは、跳馬大国・韓国の新星、シン・ジェファン選手。23歳。

韓国・北朝鮮といった朝鮮半島の2国は、昔から跳馬が強く、ヨー・ホンチュル、ヤン・ハクソン、リ・セグァン、リ・ジョンソンといった名選手が生まれています。

その後継として名乗りを挙げたのが、跳馬のスペシャリスト シン・ジェファンです。
韓国は団体での出場権を得ていますが、シンは個人として、さらに跳馬1本での出場になります。

韓国のメディアにも「有望株」として紹介されています。


そんなシンが持つ技は【ヨネクラ】という技です。
これまで側転とびの技として、2回ひねりの【アカピアン】2回半ひねりの【ドリッグス】3回ひねりの【ロペス】を紹介してきましたが、
シンが跳んでいる【ヨネクラ】は「側転とび3回半ひねり」の大技です。

動画の01:39~シンの【ヨネクラ】が見られます。
※その後のリプレイは違う技です。

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「ヨネクラ」の名は日本の米倉英信選手から取られたもの。

東京五輪種目別予選の最後、6月のワールドカップ・ドーハ大会まで、シンと米倉選手は跳馬代表の座を懸けて争っていました。
ドーハ大会では米倉選手が【ヨネクラ】を成功させて優勝しましたが、シリーズ大会の総得点の結果により、シンが代表になりました。

そんなシンがライバルだった米倉の名を冠する大技を携えて東京オリンピックに挑みます。



追記:見事、シンは種目別跳馬で予選をトップ通過して決勝進出です!
韓国団体は、予選の跳馬でヤン・ハクソン、キム・ハンソル、イ・ジュンホ、シン・ジェファンと4人を種目別要因として出場させました。
キムは着地でラインオーバー、ジュンホは予定した6.0が跳べず、オリンピックチャンピオンであるヤン・ハクソンまでもが尻もち、4人中生き残ったのはシンだけでした。
それがトップ通過で、金メダルに最も近い位置にいます。
3人の思いも韓国の思いも背負ってたった1人大舞台に臨みます。


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