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ミハイル・コウディノフ(ニュージーランド)の鉄棒/2018年世界選手権予選の演技

ニュージーランド代表、オールラウンダーであり鉄棒のスペシャリストのミハイル・コウディノフです。

4月に行われたオセアニア選手権の個人総合で優勝し、オセアニア大陸枠1枠を見事獲得した選手です。

コウディノフは2017年の世界選手権で一躍その名前を世界に知らしめました。
その理由はコウディノフの鉄棒にあります。

コウディノフの鉄棒は、独自の路線を行くもの。
鉄棒が得意な選手が多用する【コバチ】系統の技ではなく、【ゲイロード】という技を得意とします。
【コバチ】は「バーを超えながら後方抱え込み2回宙返り懸垂」なのに対し、
【ゲイロード】は「バーを超えながら前方抱え込み2回宙返り懸垂」です。
「後方」が「前方」に変わっただけで、どちらもD難度ですが、【コバチ】と違ってこの技をやる選手は世界的にもほとんどいません。

ゲイロード

そんな【ゲイロード】使いとして知られるコウディノフは2017年に新技を発表して世界を驚かせました。
それが《ゲイロード1回ひねり》です。
は「バーを超えながら前方抱え込み2回宙返り1回ひねり懸垂」というG難度の技です。
この技には晴れて【コウディノフ】の名が付けられました。

かつて漫画でしかあり得なかった技が、現実のものとなったのです。


もはや【ゲイロード】をやるだけで垂涎ものですが、1回ひねれるだけあって、コウディノフのやる【ゲイロード】には熟練度と美しさがあります。
冒頭に屈身姿勢で行うE難度の①《屈身ゲイロード》、続けて抱え込み姿勢で②【ゲイロード】をやっています。

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インスタグラムでは、この《ゲイロード1回ひねり》を伸身で挑戦している動画も投稿しています。(ストーリーズによる投稿だったので掲載は控えますが。)
この技こそ、体操漫画『ガンバ!Fry high』に登場したまだ見ぬ大技「フジマキⅡ」なのです。

東京オリンピックで新技の発表はあるのか。
楽しみです。

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