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唐嘉鴻(台湾)の鉄棒/2019年世界選手権予選の演技

台湾の鉄棒職人、唐嘉鴻です。
2018年のアジア大会で種目別鉄棒チャンピオンになった選手。
2018年、2019年と、世界選手権の種目別鉄棒決勝にも進んでいます。
2019年の世界選手権は予選を1位通過したものの、決勝の演技でミスをしてメダルを逃してしまいました。

唐は特に鉄棒が得意で、鉄棒の美しさで観る者を惚れさせます。
Eスコアが厳しくなっている鉄棒において、つま先まで洗練された美しさを見られるのは唐の演技ならでは。

今回は唐の鉄棒の美しさに惚れながら、片手車輪の技を紹介します。

鉄棒のグループⅠ:車輪技には、【片手車輪】という技もあります。
後方・前方ともに片手で車輪を1周回すことでB難度が得られます。

今回紹介するのは、【ツォ・リミン】というC難度の技です。

この技は、「前方車輪1回ひねり片手大逆手、後ろ振り上がり1回ひねり片逆手倒立」という技。
片手車輪にひねりを加える技ですね。

どんなものか見てみましょう。

ツォ・リミン

今にも吹っ飛んでいきそうな技ですね。
この技は、手離し技以外で唯一と言っていい程、客席から歓声があがる技です。

長身の選手ほど、片手で大きく回る【ツォ・リミン】は特に美しく雄大に見えます。
唐もまた長身の選手。唐の美しい演技に惚れてもらいましょう。
1番初めにやっている片手車輪の技が【ツォ・リミン】です。

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台湾が団体として出場するのは前回、1964年の東京オリンピック以来です。
57年ぶりに出場する団体戦は、図らずとも57年ぶりの東京オリンピック。

台湾チームはこのオリンピックでどのような成果を挙げることができるでしょうか。楽しみです。



追記:唐は得意の鉄棒で手離し技を掴んだ後に、倒立まで上げることができずに脚を開いて大きな減点となり、決勝へは進めませんでした。
しかし、個人総合では決勝に残っているので、まだ鉄棒を演技するチャンスはあります。ここで完璧な鉄棒を見せて唐の美しい鉄棒を見せつけてほしいです。

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