たいじゅ

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最近の記事

秘密の花園

noteに記事をアップし始めてから 2年が経った。 記事18に対し「いいね」が6, フォロワー数0。 誰も読んでいないなぁ。 丁度いい。 誰も読んでいないなら、 好きなことを書いちゃおう。 誰も知らない、秘密の花園。 15年ほど前から僕には 不思議なことが起こり始めた。 巷ではいわゆる 『スピリチュアル』って呼ばれるやつ。 それまで僕はスピリチュアルなどと まったく縁のない人生だった。 たまにテレビなどで そのような番組を見るくらいで、 本なども一冊も読んだことがない。

    • 最後の人生

      あなたに会えてよかった。 これが僕の最後の人生。 貴方が僕に 愛することを教えてくれた。 貴方たちが僕に 家族になることを教えてくれた。 ありがとう、ありがとう。 これが僕の最後の人生。 あなたに会えてよかった。 あなたは僕を育ててくれた。 あなたはともに育ってくれた。 ありがとう、ありがとう。 これが僕の最後の人生。 あなたに出会えてよかった。 あなたは僕の友になってくれた。 僕と他愛無く、笑ってくれた。 あなたも、あなたも、あなたも。 今まで出会った沢山の人たち。

      • 『それ』が起こらない訳

        お金を得ることで すべてが手に入るを卒業した 賢き人々は、 今度は知識を貪りだす。 沢山の本を読み、 知識だけが際限なく増えて行き、 ついには知った気になっても、 何時まで経ってもそれは起こらない。 『悟り』?『覚醒』? 『ワンネス』?『空』? 一生懸命目指しても。 だが、なにも起こらない。 それが起こるには 自分が消滅しなくてはならないから。 死から逃れる為に 死ななくてはならない 究極のジレンマ。 誰もが自分を保ったまま それを手に入れようとするから 何も起こら

        • 天国の門

          唯ひたすらに寛ぐんだ。 何もかもやめて、 唯、ひたすらに 寛ぐ、 寛ぐ、 くつろぐ。 そのうち周りの音が消えて、 周りの景色が遠退き、 まるで深海から 世界を覗き見ているような。 自分を少し一休み。 寛ぐ、 寛ぐ、 くつろぐ。 思考もこの時だけは一休み。 いつも働き過ぎだ。 朝から晩まで、 あぁでもない、こうでもない。 唯ひたすらに 寛ぐ、 寛ぐ、 くつろぐ。 僕は肉体ではなく、 名前の付けられた何者でもない。 思考は世界に溶けて行き、 僕はいなくなってしまう。

          背中の羽

          僕の背中には羽がある。 飛べなくて、 見えなくて、 触れないけど。 僕の背中には羽がある。 丁度肩甲骨の下あたりから、 広げると2メートルは有りそう。 羽に気づいた当初は 折りたたまれたまま、 広げることができなくて。 鎖で雁字搦めにされているようで。 ある時思ったんだ。 「あるがままに生きよう」って。 いつの間にか鎖はほどけ、 羽は自由に広げることが できるようになっていた。 「えっ、」 飛べない、 見えない、 触れない羽が なんの役に立つのかって? 羽は背中で

          素晴らしき人生

          少し前まではとても辛かった。 辛くて、辛くて、いつも逃げ出したいと思っていた。 当然、逃げ出すわけにはいかず、立ち向かう日々。負けっぱなしの日々。 自分が摩耗していく。エネルギーを吸い取られていく。 でも、思い起こせばあの場所で、僕は確かに笑っていた。 他愛無いことで。くだらないことで。 辛い辛いと思いながらも、僕は確かに笑えていた。 僕と縁あって知り合ってくれた、たくさんの人たちの中、 確かに笑えていた。 じゃれ合うように。寄り添い合うように。 とても甘くて、 少し

          素晴らしき人生

          敗者(Loser)

          トゲトゲだった僕が、 人にぶつかって。沢山、沢山、傷つけて、傷ついて。 トゲトゲが欠けて、砕けて。 少しずつ、少しずつ、〇に近づいて。 あの頃の僕よりずっと優しくなれたな。 僕は敗者(Loser)だから。 傷ついている人や、苦しんでいる人の気持ちが 少しだけわかるようになれた。 その痛みはあの頃の僕の心の痛みだから。 僕に癒しの力はないけれど、癒してあげたいと思えるようになった。 その痛みを癒すことは、あの頃の僕の心を癒すことだから。 僕は敗者(Loser)。 痛みを

          敗者(Loser)

          ある愚かな男が、神様について語ったお話

          「えっ? 神様とは、だって?」 ある愚かな男は問われて語りだした。 神様? それはこの世界で一番の怠け者さ。 神様はなんにもしない。この世界で一番の怠け者さ。 太陽は上り、また沈む。 月は闇を照らし、星は瞬く。 鳥は羽ばたき、 犬は駆け、 虫は鳴き、 風は吹き、 草木は揺れ、 雨は降り、 石はただじっとたたずむ。 森羅万象、みな働き者で それぞれの役目をただ淡々と、 文句も言わずにこなしている。 「げふっ」 おっと失礼。げっぷが出てしまった。 この様に働き者の俺も 「

          ある愚かな男が、神様について語ったお話

          ワンネス(oneness)

          真っ白な光。ワンネス(oneness)。 私はここから来たのだ。 ここから離れて生まれてきたのだ。 ここから離れて生まれて・・・・ 生まれて・・・・ 生まれ・・・? 『???!!!』 私は今も光の中にいたのです。 源から離れ、生まれてきたと思っていたら、 生まれてきてなどいなかった。 全く離れていなかった。 私は産み落とされ、この広漠とした世界の中、 唯々孤独にあると思い込んでいた。孤独に震えていると思い込んでいた。 それがまったく違っていた。 ひと時もそこから離れ

          ワンネス(oneness)

          ある朝。目が覚めると

          ある朝、目が覚めると 頭の中、 ひとつのメッセージを受け取っていた。 『あなたを愛しています』 『どんな時も』『あなたがどんな状態でも』 『私たちは皆』『無条件に』『あなたを愛しています』 僕は泣き崩れてしまった。 あんなに辛くて、 辛くて、辛くて、 僕は孤独に震えていた。 この孤独は どんなに寄り添っても、 どんなに肌を合わせても、 人間として生まれてきた限り埋まることの無い根源的な孤独。 僕は孤独に震えていた。 それを隠したまま、 平気な顔をしてこの世界を生

          ある朝。目が覚めると

          愚者(The Fool)

          ある旅の男が一人。 右手に袋を付けた棒を担ぎ、左手には杖を持ち。 傍らには犬が一匹。 その男は巷でまことしやかに噂されている 「完全なる黄金」を求めて旅に出た。 噂では「完全なる黄金」を手に入れたものは すべての英知を手に入れるらしい。 永遠の命を手に入れるらしい。 男は「完全なる黄金」を求めて旅に出た。 自分こそがすべての英知を手に入れた「賢き者」になれると信じて。 自分こそが永遠の命を手に入れた「永遠の存在」になれると信じて。 旅の男は西へ東へ、南へ北へ、 あちら

          愚者(The Fool)

          神に仕える巫女、ある少女のお話

          何時の事でしょう。 古代ギリシャ? それともローマ? ピューティアーの巫女? シビュラ? 物心ついた時、少女はすでに神に仕える巫女と呼ばれていました。 父も、母も、誰なのか知りません。 周りに大人は沢山いて、大切にされてはいましたが、 愛情を受けたことはありません。 少女は高い塀に囲まれた建物で生活しています。 生まれてこの方、少女はこの建物を出たことがありません。 かなり広いのですが、この建物の敷地の中が彼女の世界の全てです。 彼女はとても大事にされていて、 着る物も、

          神に仕える巫女、ある少女のお話

          寂れた港町に生まれた、ある男のお話

          何時の事だろう。 場所はたぶん地中海に面した港町。 イタリア? スペイン? 何の産業もなく、寂れた小さな港町。 男はこの港町に生まれます。 男の生家はこの寂れた港町の中でもひときわ貧しい家でした。 そして父と母をことごとく亡くし、 今では天涯孤独の身です。 男も年頃になり一人の女性に恋をします。 こんな港町でも唯一の、裕福な家の一人娘にです。 二人はお互いに惹かれ合い、将来を誓う仲となります。 が、女性の父はそれを許さず、 彼女を大きな街の裕福な家へと嫁がせてしまいました

          寂れた港町に生まれた、ある男のお話

          美しい世界

          人生は、 唯々辛くて、 唯々苦しくて、 それでも、 それでも、 なんでこんなに きらきらと美しいのだろう。 なんでこんなに きらきらと輝いているのだろう。 世界は あらゆるものが輝いていて、 何気ない日常でさえも 思わず涙が出るほど、 たましいが震えるほど、 輝いていて。 楽しいだけなんてつまんない。 嬉しいだけなんてつまんない。 なんでもかんでもポジティブ、ポジティブ、 背筋がうすら寒くなる。 楽しいことも、辛いことも、 嬉しいことも、悲しいことも、 不安も、

          美しい世界

          南の島、ある少女のお話

          いつの事でしょう、 南の小さな島に一人の少女が生まれました。 肌の色や顔立ちから、 どうやらミクロネシアかポリネシアのどこかの島のようです。 少女の父はこの島の実力者で、彼女はこの島のお姫様。 この家に子供は一人きり、彼女はとても大切に育てられました。 父はこの少女に守役の青年を一人付けます。 その青年はこの島一番の力持ち。 太っちょで小山のような体格に、顔は人なつっこい童顔。 どんぐりのような真ん丸な瞳で、いつも少しだけ微笑んでいます。 彼は寡黙で、いつもあの どんぐりの

          南の島、ある少女のお話

          牢獄に囚われて

          僕は牢獄に囚われていた。 長い間、 牢獄の中で一人。 何年も、何年も、 牢獄でもがき苦しんでいた。 牢獄の鉄格子に施錠はされていない。 出ようと思えばいつでも出れる、 堅牢な牢獄。 僕をこの牢獄に閉じ込めていたのは『僕』。 同時に、 この牢獄は堅牢な鎧。 外の怖いものから守ってくれて、 僕に心地よい夢を見続けさせてくれる 甘美な棲み処。 出たくて、出れなくて。 出たくて、出たくなくて。 「でも、もう決めたんだ」 僕はここから出ることを決めた。 少し寂しいけ

          牢獄に囚われて