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音楽ノート

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文章、音楽全般についてのノート
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#考察

感覚の変容と、メディアのなかの音楽

目次 1.メディアがメッセージの時代  ■ テレビ・ラジオ・レコード  ■ ロック 2.デジタル…

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「SF音楽」についての思弁的なメモ

2015年にディープラーニングがブレイクして、人工知能は世界を変えた(のかもしれない)――音…

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アンビエンス[遅れる声と中心からのズレ]

アンビエンス(ambience)とは「環境」「雰囲気」といった意味の言葉で、音楽の場合には「響き…

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音楽にとって感覚/意味とは何か?

1. 音楽には「単語」がない 文字には「単語」というものがある。それに対して、音楽は記号的…

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シングル・アルバム・ストリーミング

レコードなどをあえて「アナログ」と呼ぶようになったのは、「デジタル」が出てきた後からだ。…

6

譜面、あるいは演奏/録音のテクノロジー

DAW及びプログラミングや人工知能などを使った音楽ソフトは、譜面から遠く離れた音楽制作を可…

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名指すための指が、星座を数えていた

以前ブログに書いた短い文章です。書いた日付は2015年11月16日。今回、本文中の「意味論的」を「意味的」に訂正し、見出しと画像を付け足しました(2020年05月14日)。 譜面からの逸脱 録音技術が発達して音楽が変わってしまったことのひとつに、譜面からの逸脱があると思う。耳から聴こえてくる音楽は、その痕跡を譜面という形で残してきた。譜面とは、目に見えない音の実在を表記したもの、それはどちらかといえば音楽の「構文的」な側面を表していると思うけど、それら譜面に記載された内容は