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楽曲紹介

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#アート

[告知]Nolymuse (EP) - 新しいアルバムが配信されました

noteに最後に投稿してから2年近くが経ち、しばらく御無沙汰しておりましたが、先日、新しいアルバムが配信されました。2020-21年に制作したもので、アルバム名は『Nolymuse(ノリムース)』といいます。曲は、インストゥルメンタルのほか、Merrow,YOKO(NEUTRINO)を使っています。 Nolymuse曲については、下のページでも説明しています。 Nolymuse - アルバム内容と曲の説明 01 アオイスクリプト:体験に関する演算子Cbを使い、有限回路によ

消滅後の世界

2019年に配信した両A面シングル『東京零年/消滅後の世界』に収録している曲です。1曲目の歌詞内容から随分時がたった、ある日の場面をイメージした歌詞で、主人公は「彼が見ている世界」のなかにいて、世界が「消えてゆく」ことで始まりを示唆してみた内容です。また、後半にあるピアノ・ソロの箇所は、この曲のサウンド・データを解析し、それをシーケンス・データ化したものを手を加えないまま演奏させてみたものです。 彼が見ている世界のなかでわたしは 眠い目をこすりドアを開ける ねえ、窓の外に見

サマンサ・リリー

▶ Spotify ▶ Apple Music 「サマンサ・リリー」は、2018年に配信したアルバム『ソラ・アオイデー』に入っている3拍子の曲です。 黄昏に沈む電飾の都會(みやこ) 大虚(おおぞら)に輝(ひか)る百千(ももち)のヱレクトロン 星の静寂(しじま)に合成の女神 噫(あゝ)響く聲はソプラノの挽歌(ヱレジー) 官能の廃墟は此処に 目眩(めくるめ)く回路は動き 花咲き謡う機械 サマンサ・リリー 幻影で出来た硅素(シリコン)の妖精(ニンフ) 其の意識は遠く海に灌

UTAPIO - EP

『UTAPIO』は、いつか変わる世界の手前にいる感じで、いまその中間にあるような歌やメロディーなどを織り混ぜながら、いくつかの環世界を仮構してみたエレクトロニカ作品です。2017年に配信リリース。 「薔薇科三組」は、短めのボカロ曲で、アニソンのような曲。この曲は、AIチャットボットのように、言葉を発している主体がヒトなのかAIなのか、そのどちらでもあるかのような意識みたいなものをイメージしながら、ヒトだけを含んで閉じているわけではない「わたしたち」を想定してつくりました。言

VINT CLOUDY LIGHT - EP

『VINT CLOUDY LIGHT』は、機械が「機械的」でなくなっていく兆候と一緒に、ヒトの輪郭が曖昧に定まらなくなっていくような霞んだ境界線をイメージして、R&B、ポスト・ロック、ダブ、実験などを混濁させてみたエレクトロニカ作品です。2016年に配信リリース。前年に配信した『Singularity C-Model』に続き、そして翌年に配信した『UTAPIO』と共に、この時期に出した4曲入りのEP(ハーフサイズ・アルバム)のひとつです。 タイトル曲「Vint Clou

RIKANOID RIKANOIA

「RIKANOID RIKANOIA」は「遥梨華乃(ハルカリカノ)」というキャラクターが、情報として音楽の中に組み込まれているというコンセプトの、メディア・ミックス的なエレクトロ・ポップです。全4章からなり、すべてを1つのトラックにまとめています。 1章 モールス・リズム「ねえ、わたしはリカノ」 2章 圧電効果(Piezoelectric Effect) 3章 翔べないアンドロイドの運動を助けるために 4章 リカノの二つの夢(謎の要塞&ワルツ・リカノ) 1章は、下のテキス

onexinmo

「onexinmo」は2015年7月1日に配信リリースされた、EP『Singularity C-Model』収録曲です。音階はひとつのセリーを分解、変形、乱数化したものなどでできています(一部のみ非セリー)。また、フラクタルな縮小写像を使った奏法、音の粒子、非線形的な何か、画像を音声変換したノイズなども使っています。紙と鉛筆で計算して作ったので、手作業アルゴリズム曲というか。 譜面の拍子の分子は、フィボナッチ数列になっています。これは、下の①の箇所に当たります。「onexi

サテライト予告編

EP『Singularity C-Model』(2015年)は、音楽がこの先どう変わっていくのかを、既存の形式にとらわれずに実験した4曲入りEPで、新しい生命みたいなサウンドを意図したハーフサイズ・アルバムです。「サテライト予告編」はその中の一曲。タイトルに「予告編」とありますが、本編があるわけではないです。時間は7分。映画のモンタージュのような構成と、SF的な内容の曲です。 [ 歌うよ ラララ 聴こえるでしょ ねぇ あなたと ] 狭く閉ざされた場所で眼に欲望をみなぎらせ

メカプラント・アイカ

アルバム『アストロライフ@サイバーパーク』(2018年)4曲目に収録されている6分弱の曲。ピアノやディストーション・ギター、機械音や自然音による、やや長めのインストです。 タイトルの英表記は「Mechaplant Aica」。少々奇抜な「Mechaplant」という造語の「plant」には、「植物・工場」といった意味がありますが、キネティック・アートのように、金属でできた異世界の植物がうごめくような音像形象によって、歯車を回すことで花弁や葉、茎などが一斉に動くメカニズムを現

ユカリヤ・ヨタ

配信している曲の紹介です。「ユカリヤ・ヨタ - Eukarya Yotta」 - アルバム『アストロライフ@サイバーパーク』(2018年)収録曲で、このアルバムの中で最初に出来たものです。 曲タイトルは「Eukaryota(真核生物)」という言葉からつくったものなのですが、「Eukarya」はその異表記になるらしく。ちなみに、ヨタ(Yotta)とは数の単位で「1000⁸」のことです。ゼタのつぎにあたる…。 それは1000⁸の相関関係 バイコンタ オピストコンタ あなたたち