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クジラの声
クジラの声は遠くまで響く。彼らは広く深い大海原を自由に旅する。まるで宇宙のような海の中で仲間に声を掛ける。その声はなんと500キロも先まで届くらしい。深い海の中、彼らは孤独な旅人。だけど仲間がいて、まるで無線交信でもするかのように遠くの仲間と会話をする。
“おはよう”
“元気?”
“何してるの?”
“馬鹿じゃないの笑”
こんな世間話や軽口も言い合ったりするのだろうか?何を伝え合うのだろう?
僕の声は誰かに聞こえるだろうか?
僕の声は誰かに届いているだろうか?
君は今どこでなにをしているだろう
君の声が聞きたくて仕方ない
そんな思いをクジラも抱くのだろうか?
その思いを声にして深くて暗い海の底で
叫ぶのだろうか?
“会いたいよ”
“会いたいね”
“ごめん”
“さよなら”
そんな話もするのかな?
全てが人間と同じではないから、そんな複雑でややこしい話なんてしないかな。
言葉にしないと分からない。こんなに歯痒いことない。思いは募ってばかり、だから叫びたくなる、遠くの君に届くように。
“大好き”
“ありがと”
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