川崎ブレイブサンダースはキングスにとって大きな壁
この動画を見て欲しい。Bリーグ2年目の2017-18シーズン第27節 琉球vs川崎Game2 沖縄市体育館での試合だ。
見て欲しいのは岸本のクラッチシュートではなく、2020年現在の彼が振り返る「川崎ブレイブサンダース」というチームへの印象だ。
岸本は「その前のシーズンから、川崎と戦っても負けているというより、相手になっていなかった。だからこの日の勝利はBリーグになって新しい階段を登れた瞬間だった」と語っている。
相手にすらなっていない
その通りだった。Bリーグ初年度の2016-17シーズン、bjリーグ最多4回の優勝したチームとして旧JBLの強豪たちと戦い、そして敗れた。
1950年創部の日本バスケ界の名門、川崎ブレイブサンダースからの敗戦はその中でも特に印象深い。
2017年2月5日第19節Game2、前日のGame1を川崎相手に大敗したキングスはこのGame2も3Qまで29点差で敗戦濃厚。しかし4Qキングスは驚異の追い上げで残り2分半で7点差まで迫るも最後は敗戦。
その試合が印象的だったのは負けた事ではない。
勝利者インタビューで当時の北HCはキングスの4Q追い上げを聞かれて「最後ちょっとバタバタしちゃいました」と答えた事だ。
旧JBLの強豪川崎からすれば、あの追い上げも脅威とは感じていない、目の前の敵とも見られていない。
悔しい、と思う事さえ許さない大きな壁。それがキングスにとっての川崎ブレイブサンダースだった。
そんな川崎をオーバータイムの末に初めて破った2017-18シーズンの試合はこのシーズンの特別な試合だ。激戦の末にリスペクトすべき大きな存在からの価値ある一勝だった。
Bリーグ3年目の2018-19シーズン、4年目の2019-20シーズンも川崎との対戦は印象深く、それぞれ意味のある試合だった。
そしてBリーグ5年目の2020-21シーズン、そんな大きな壁である川崎相手に2連勝する事が出来た事が、キングスにとってどんな意味があったのか。
川崎ブレイブサンダースのファンにこそ知ってほしい、このnoteはそう思って書きました。
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