TRPG制作日記(494) スリコギ手(第六の妖怪)
現代稲生物怪録TRPGは、銀の鍵を隠した妖怪を見つけて、洋館からの脱出を目指す対話型ゲームです。
銀の鍵を持っている可能性があるのは六人、その六人目は最初に現れて主人公達の案内を務めるスリコギ手です。
古典、稲生物怪録においては、スリコギ手は白き物の後に現れる妖怪です。
7月7日七夕、これまで平太郎は巨大な髭腕、大地震、大風、脇差し飛、白き物と立て続けに怪異に逢い、多くの人から妖怪の話を聞かせてくれた人気者になりました。
しかし、平太郎はうんざりしています。
夕立があり、しかし夜は晴れました。
ふと、台所の入り口に白い大袖(礼服)が置いてあります。見ていると、袖から白い手が伸びてきます。
白い手はごまをするのに使用するスリコギのように、指がありません。
しかし、しばらく見ていると、今度はスリコギのような手からまたサボテンのようにたくさんの小さなスリコギの手が伸びてきました。
平太郎は無視して寝ることにしました。
しかし、平太郎が寝ると、スリコギの手が平太郎をなでます。平太郎は目を覚ましますが、平太郎が目を覚ますと、スリコギの手は消えます。
寝ると、またスリコギの手が平太郎をなでます。
こうして、平太郎は睡眠不足になりました。
次の日、平太郎を心配した仲間達が、大勢で平太郎を守るために屋敷に集まります。すると、今度はまた大地震と大風に襲われます。
現代稲生物怪録TRPGのスリコギ手は、このスリコギの手の妖怪です。
主人公たちと同じ16歳の着物姿の少女として現れます。そして、主人公と共に銀の鍵を探す仲間です。
しかし、脇差し飛は彼女が犯人ではないかと主人公達に伝えます。
スリコギ手と白き物は同じ、台所に現れる妖怪なので、同じ16歳で着物姿の女子高校生という設定にしました。
片方はスリコギで、片方は塩です。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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