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TRPG制作日記(223) アマテラスワールド2

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は仮想世界を舞台にした物語です。この仮想世界アマテラスワールドは神仏や妖怪が暮らしています。そして、この妖怪たちが暮らしている仮想世界で、高校生たちはカードプレイヤーとなり冒険します。

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』のTRPGを制作中です。

現在は第二章の世界観に関する部分を制作しており、第二章の目次は以下を計画しています。

第2章 世界観
  1節 二十二世紀の日本
  2節 宇宙都市と仮想世界
  3節 アマテラスワールド
  4節 カードプレイヤー
  5節 神仏と妖怪、人間達
  6節 七福神と管理者
  7節 日本皇国と秘された記録

今日は、TRPGにおいてプレイヤーにとっても最も重要だと思われるアマテラスワールドの世界について書き終えました。

必要な情報は、管理者がいること、敵対勢力として護国主義者がいること、カードプレイヤーにはランクがあり、アマテラスワールドとはカードプレイヤーがランク十を目指す世界だということです。

また、アマテラスワールドが、平安時代、室町時代、江戸時代、大正時代に別れていることもプレイヤーは知っておくと便利でしょう。

以下、本文です。

ルールブック第二章『

アマテラスワールド

 アマテラスワールドは第二種の仮想世界である。第二種であるために、この仮想世界は純粋な汎用人工知能達の住処ではなく、遊戯用仮想世界として、アマテラスカードゲームを行う場として構築されている。アマテラスワールドに始めて接続した高校生やその他の宇宙都市の住人は、案内役と呼ばれる妖怪達から説明を受ける。ここで彼等はアマテラスワールドの仕組みや、アマテラスカードゲームの簡単なルールを教えて貰い、それからアマテラスワールドに接続する。アマテラスワールドは娯楽用仮想世界だが、元々は異世界型の仮想世界だったので、アマテラスカードゲームとは無関係な神仏や妖怪、人間達も暮らしていて自分達の生活を営んでいる。彼等にとっては、宇宙都市から来る人間達は宇宙人のような存在である。宇宙都市から来た人々は、アマテラスカードゲームを行う人々ということでカードプレイヤーと呼ばれる。そして、カードプレイヤーの安全は管理者により守られている。
 アマテラスワールドは八惑星連邦をそのまま小さくしたような世界で、七福神という最高管理者により運営されている。七福神は七人の汎用人工知能であり、彼等の名前を列挙すると、大黒天、毘沙門天、弁財天、恵比寿、寿老人と福禄寿、布袋尊である。七福神はアマテラスワールドの原住民から管理者と案内役を選び、彼等に権限を与えることでアマテラスワールドを運営している。管理者として有名なのは、ぬらりひょん、玉藻前、酒呑童子などの妖怪達であり、彼等は自分達の屋敷や村を持ち、管理者としてだけではなく屋敷主や地域の長としても活動している。また、アマテラスカードゲームに関係する多くの行事を主催するのも彼等の役割である。管理者は七福神から管理者権限を授けられていているため、アマテラスワールドでは最強の存在である。しかし、七福神と管理者に否定的な勢力もアマテラスワールドには存在する。七福神と管理者に敵対する最大の勢力は護国主義者である。護国主義者の指導者達は、アマテラスワールドの住人ではなく他の仮想世界や宇宙都市から来た人工知能もいる。特に危険だとされているのは、日本皇国からある目的で来た活動家である。
 案内役は管理者に比べると権限が制限されているが、それでも七福神から制限された管理者権限を与えられた特別な存在である。案内役の役割は、宇宙都市から来たカードプレイヤーにアマテラスカードゲームの楽しみを教えて、彼等がアマテラスワールドに暮らす原住民と仲良く過ごせるように調整することである。カードプレイヤーにとっては案内役は最も頼りになる存在であり、特に高校生は案内役の助言に助けられながらアマテラスワールドで対戦と観光を楽しむことになる。管理者が有力者であるのとは対照的に、案内役は普通の妖怪が選ばれることが多い。案内役は普通の住人であり、カードプレイヤーを案内するために雇われている労働者である。アマテラスワールドでは一族や村から案内役を出すことは名誉だとされており、若い妖怪たちには人気の職業である。案内役は特定の管理者の下で働いているのではなく、七福神の直属の部下であり、そのため管理者と権限が衝突することもある。衝突が起きたときには必ずしも管理者の権限が案内役に優先するわけではなく、宇宙都市の法で守られた住人を接待しているという理由で、案内役が主張が通るときもある。
 仮想世界に接続して活動するためにはアバターが必要である。アバターとは仮想世界で使用する身体のことであり、手作業で制作された匿名性がある、現実世界の本人とはかけ離れた外見の人工アバターと、機械処理により現実の身体をそのまま再現した自然アバターの二種類が存在している。アマテラスワールドでは特殊な場合を除いては、接続者の現実世界の外見がそのまま機械処理で自動的に反映された、本人そのままの自然アバターの使用が奨励されている。始めて接続したカードプレイヤーは、本人そのままの肉体に機械が自動的に合わせた和服を着た状態で接続する。そのため、例えば同級生などの人間関係はそのまま仮想世界に持ち込むことになる。始めて接続したカードプレイヤーは初心者デッキとランク一を与えられる。ランクとはアマテラスワールドでカードプレイヤーの熟達度を示した資格のようなもので、一から十までの十段階あり、ランクを高めることでできることが増えていく。
 最高位であるランク十を除いてはランクは落ちることはなく、一度でもランク九に登るとランク八に戻ることはない。ランクはランク戦や行事に参加することにより、功績点を獲得することで上げることができる。しかし、ランク十は例外である。ランク十は特別なランクである。ランク十になることできるカードプレイヤーは限られており、小学生、中学生、高校生、一般のそれぞれで三十二人しかなることができない。そして、ランク九からランク十に登るためには功績点を得るのではなくて、一ヶ月の間に、ランク十のカードプレイヤー五人と対戦して勝利しなくてはならない。ランク十は最高位の一から三十二までのランキングが与えられている。ランク九のカードプレイヤーはランク十からランキングを奪いランキングを得ることでランク十になる。ランキングは毎月、機械処理により自動的に変動する。ランク十が一人増えると、ランキング三十二位のカードプレイヤーはランキングを失いランク九に落ちる。ランキングはカードプレイヤーの業績を素直に反映するようにできている。
 アマテラスワールドは五つの仮想世界が結合した複合仮想世界である。五つの仮想世界の四つだけがアマテラスワールドとして公開されている。公開されている四つの仮想世界は階層構造になっており、第一の世界が平安時代、第二世界が室町時代、第三世界が江戸時代で第四世界が大正時代である。カードプレイヤーは平安時代から始めて、室町時代、江戸時代、大正時代と未来に向かい上昇していく。そのため、平安時代を除いて、それぞれの階層に行くためには資格が必要であり、室町時代に行くためにはランク四を、江戸時代に行くためにはランク七を必要とする。大正時代は特殊であり、この仮想世界は主に大会を開催するために使用される。大会の参加者以外で大正時代に入るためには、ランク九が必要であり、ランキングの争奪は大正時代で行われている。アマテラスワールドにおけるカードプレイヤー達の目的はランク十になることであり、最終的にはランキング一位になることである。

』ルールブック第二章

この節は他の節に比べて長めです。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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