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TRPG制作日記(464) 稲生物怪録の分析(1)

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、稲生物怪録をベースにした現代怪談TRPGを考えています。

今日は、稲生物怪録に関係する情報を簡単にまとめます。


稲生物怪録とは、江戸時代に書かれた怪談で、舞台は江戸時代中期の享保になります。

重要な登場人物は三人です

(1)稲生平太郎 十六歳。稲生武左衛門の息子で、麦倉屋敷で暮らしている。

(2)三津井権八 三十代前半。相撲で身を立てていたが、今は引退して麦倉屋敷の隣に住んでいる。

(3)山本五郎左衛門 魔王。仲間の妖怪たちと麦倉屋敷で怪異を起こして平太郎を怖がらせようとした。


物語は、権八が平太郎の麦倉屋敷を訪ねたことで始まります。今まで自分達は恐ろしい出来事に遭ったことがない、残念だ。だから、比熊山で肝試しをしてみよう。

そこで、二人は妖怪が現れるように百物語を行い、まずは平太郎が比熊山に登りました。雨の中を登り、杉に印を付けて下山しました。

帰る途中で、帰りが遅いと心配した権八と出会います。

結局、怪異は起きませんでした。二人はがっかりしました。


それから数日すると、雨の日、屋敷に大きな手が現れて平太郎を捕まえて外に連れ出そうとしました。

平太郎は必死に耐えて刀で討ち取ろうとしたが、逃げられました。そこに騒ぎを聞きつけた権八がやってきました。

その日から怪異が続くので、仲間達で話し合い、平太郎に避難した方が良いと説得します。

しかし、平太郎は逃げたら負けたような気がするので怪異にていこうすることにしました。


結局、30日間怪異は続きますが、30日後、山本五郎左衛門という妖怪たちの指導者が現れて、自分を人を恐れさせることを仕事しているが、自分はこれから九州に行くので今後は怪異は起きないだろうと伝えた。

そして、平太郎の我慢強さを称えて、魔法の槌を授けました。

この日から怪異は起きなくなったそうです。


以上が、稲生物怪録の流れです。


簡単にまとめると、

第一幕 平太郎は権八と百物語を行い山に登る。

第二幕 屋敷に次々と妖怪が現れる。

第三幕 魔王が現れて、平太郎を称えて去って行く。

となります。

なお、魔王は平太郎が山に登った時にも脅かしたが、無視されたのでむきになったと文句を言っています。


このプロットを利用して、稲生物怪録TRPGを開発しようと思います。

高校生四人が放課後怪談を話していると、次の日目が覚めた時に四人は不思議な洋館に居た。

そして、洋館を脱出するために探索する。

最後に魔王に会う。

以上の流れが妥当でしょう。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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