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TRPG制作日記(466) 現代稲生物怪録TRPGに登場する妖怪たち(1)

TRPGとはゲームマスターの進行に従いながらプレイヤーがキャラクターを演じる対話型ゲームです。

現在、現代稲生物怪録TRPGの開発を行っています。


前回、稲生物怪録絵巻の妖怪を紹介しました。今回は、稲生物怪録本編から登場する妖怪を数体選びたいと思います。

まずは、「巨大な髭腕」。

一番初めの怪異で、夜、稲生平太郎を捕まえます。しかし、妖怪を恐れたら恥だと思っている平太郎は、本で読んだことがある、と言って刀でやっつけようとします。

次は、「大地震の怪」。

妖怪が出たのでおもしろいと人々が集まります。すると、畳が持ち上がりみんなは驚きます。

しかし、畳が勝手に動いたくらいで驚くなんて恥ずかしい、と何人かは驚いたことに反省します。

すると、今度は大地震が起きて屋敷が倒壊するのではと、集まった見物人は逃げてしまします。

しかし、平太郎はどれほど揺れても屋敷が倒壊する気配がないので、これは妖怪の仕業だと無視します。


次は、「大風の怪」。

妖怪が続けて出たということで、人々が集まり町は繁盛します。見物人が集まると風が吹いて、見物人はおもしろ怖がって逃げます。

平太郎の所に兄が訪ねると、風で木履が飛び回ります。平太郎は人が集まると妖怪が元気になるので、帰った方が良いと伝えます。

大地震と大風は、鳴屋を見ることができたので町の人達は満足です。


第四は、「脇差しの飛ぶ怪」。

妖怪が出て多くの見物人が集まりますが、危ないので役所から見物を禁止する命令が出ます。

そして、兄の新八が平太郎を訪ねると、脇差しが飛んできて服を斬られてしまします。確認すると、家来に貸していた脇差しでした。

鞘を探しても見つかりませんが、声が聞こえます。声が聞こえたところを探ると鞘が見つかりました。


第五は、「白き物の怪」。

夜になると、白き物の怪が現れます。白き物の怪はふらふらと飛び、落ちます。確認すると、塩俵でした。

平太郎は庭に捨てました。


第六は、「スリコギ手の怪」。

七夕の挨拶のために、平太郎は兄の新八を訪ねます。平太郎は妖怪を見たというので人気者です。

家に帰ると、大袖が落ちています。大袖からすりこぎのような手が現れて動いています。

平太郎は無視して寝ましたが、寝ているとすりこぎの手が触れてくるので邪魔です。撥ねのけると消えますが、直ぐにまた触ってきます。

面倒なので、無視することにしました。

すると、すぎこぎの手はいつの間にか消えました。平太郎は、妖怪は無視すると消えることを発見します。


物語としては、再び鳴屋、大地震の怪です。

すりこぎ手の怪のせいで寝不足だと平太郎が嘆くと、それなら大勢で妖怪を見張ろう、たくさんいれば安心だと友人達が集まります。

しかし、また大地震が来て畳がぱたぱた浮き上がります。

最初は友人達は抵抗していましたが、最後は権八を除いて、みな逃げてしまいました。

なお、ここで権八は初日に小坊主の怪に出会っていたことを伝えます。


前回、十二体を選ぶと書きましたが、最初に登場する6体の怪を登場人物にするのは数として適切かもしれません。

(1)巨大な髭腕

(2)大地震

(3)大風

(4)脇差し飛

(5)白き物

(6)スリコギ手

物語では、これらの鳴屋族たちがしばらく平太郎を苦しめたようです。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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