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TRPG制作日記(344) 動物と植物の珍しい妖怪

動物妖怪と言えば、狐と狸、それに猫。これらが有名ですが、他にも珍しい妖怪がいます。

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGの妖怪を制作しています。

今日は、野衾、野槌、百々爺です。


アマテラスカード『

C092
カード名:貉[むじな]
攻撃力:60
効果:自分の戦闘前フェイズに攻撃力が95以下の相手妖怪一体を対象に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪の効果を得る。また、攻撃力120以下の妖怪と戦闘をする時に発動する。六面ダイスを一回振り5以上であれば、戦闘相手の妖怪と同じ攻撃力になる。
解説:人を化かすのが得意な貉の動物の妖怪。古寺に暮らしていた貉は、僧侶に化けて六年間も働いていたが、誰も彼の正体が貉であることに気がつかなかった。しかし、食後に気持ち良く寝てしまい尻尾を出したことで発覚したと言う。化けることに関しては狸や狐に匹敵だけではなくて、悪戯をするのが好きな動物の妖怪同士、狸や狐と同じ穴で暮らすこともあるらしい。

C093
カード名:野衾[のぶすま]
攻撃力:60
効果:自分の戦闘前フェイズに攻撃力が95以下の相手妖怪一体を対象に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪の効果を得る。また、相手の攻撃宣言時にこの妖怪を場から墓地に送ることで発動できる。その攻撃を無効にして、攻撃宣言した妖怪はターン終了時まで攻撃宣言できない。手札に百々爺が存在する場合に、この妖怪が場から離れた時に発動できる。手札から百々爺を召喚する。
解説:野衾は鼯(むささび)の事なり。形蝙蝠に似て、毛生えて翅も即肉なり。四の足あれども短く爪長くして、木の実をも喰ひ、又は火焰をもくへり。動物のムササビやモモンガが妖怪として扱われたのが野衾で、昔、猫を殺して血を吸っているのを発見されたという記述がある。旅人の前で壁のように広がることもあるらしい。

C094
カード名:野槌[のづち]
攻撃力:90
効果:攻撃力が50以下の妖怪が効果を発動した時に発動する。効果を発動した妖怪を破壊して、破壊された妖怪の攻撃力と同じ値だけこの妖怪の攻撃力を上げる。また、この妖怪の攻撃力が150を超えた時に発動する。この妖怪を破壊する。
解説:野槌は草木の霊をいふ。野の霊を意味している草木の妖怪。日本書紀には、草野姫の別称という記述がある。沙石集によると、徳のない僧侶が目も鼻もない柄のない槌の姿の妖怪に生まれ変わると記述されている。口だけが達者で、真理を見つめる目も行動する手足もなかったからである。兎などの小動物を食べて、まれに人間を襲い、ツチノコという別称が広く知られている。

C095
カード名:土蜘蛛[つちぐも]
攻撃力:135
効果:自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、すべての相手妖怪は効果を無効にされる。また、妖怪が召喚される時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、召喚された妖怪の効果を無効にする。また、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。相手対戦者一人を退場させる。
解説:日本書紀では、土蜘蛛とは天皇に従わない豪族を意味する。妖怪土蜘蛛と日本書紀の土蜘蛛は関係が不明で、妖怪としての土蜘蛛は鬼の頭に蜘蛛の身体をした大蜘蛛として描かれる。平安時代、病に冒された源頼光の枕元に怪僧が現れ糸を投げてきたが、頼光が斬ると土蜘蛛だった。土蜘蛛は天皇の時代を終わらせるためだと目的を言い、頼光と彼の仲間により討伐された。

C103
カード名:百々爺[ももんじい]
攻撃力:115
効果:自分の戦闘前フェイズに相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を50下げる。また、攻撃力95以下の仲間妖怪を対象にする相手の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、その攻撃を無効にして、攻撃宣言をした妖怪はターン終了まで攻撃宣言できない。また、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。相手対戦者一人を退場させる。
解説:百々爺未詳。愚按ずるに、山東に摸捫ぐはと称するもの、一名野襖ともいふとぞ。京師の人小児を恐ろしめて啼を止むるに元興寺といふ。正体不明、野衾が年を経てなると思われている老人の姿をした山の妖怪。鳥山石燕は、野衾をモモンガと言い、子が泣いていると元興寺が出るぞと脅かすことから、モモンガと元興寺が合成されて百々爺が生まれたと提唱している。


』アマテラスカード

鳥山石燕の画集では、野槌と土蜘蛛が並んでいることから、のづち、つちのこ、つちぐもと何か関連付けていたのかもしれません。

猫また、狐火、狸、鼬、貉、野衾と動物妖怪が揃いました。



今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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