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TRPG制作日記(430) 蜃気楼、燭陰(空間と時間を支配する龍)

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGとは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、登場する妖怪の制作を行っています。

C107
カード名:蜃気楼[しんきろう]
攻撃力:200
効果:この妖怪は攻撃宣言することができず、相手妖怪による攻撃宣言の対象に選択された瞬間に手札に戻る。また、この妖怪が場に存在している場合に、自分の場に存在している妖怪は効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、自分あるいは仲間の手札に存在している妖怪を三体まで選択して攻撃力を140にして召喚する。
解説:史記の天官書にいはく、海旁蜃気は楼台に象ると云々。海上に幻を吐き出す大蛤あるいは龍の妖怪。蜃の吐き出す気により楼閣城市が現れると信じられていたために、海上の幻は蜃気楼あるいは海市と呼ばれる。鳥山石燕は蜃とは大蛤であるとして、現在は蜃を大蛤として描くことも普及している。【幻を生み出す】


C108
カード名:燭陰[しょくいん]
攻撃力:200
効果:この妖怪は効果では破壊されず、攻撃力を変化させる効果を受けない。また、自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手の場に存在している妖怪をすべて相手の手札に戻す。3以下ならば、相手の場に存在している妖怪をすべて破壊して墓地に送る。また、この妖怪が墓地に存在している場合に、相手の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、この妖怪を攻撃力を50上げて墓地から召喚する。また、自分の場に攻撃力が50以下の妖怪が存在しない場合に、この妖怪は墓地に送られる。
解説:山海経に曰、鐘山の神を燭陰といふ。身のたけ千里、そのかたち人面龍身にして赤色なりと。中国神話の祝融と同一視される太陽神の妖怪。目を開けば昼になり、目を閉じると夜に、吹けば冬に、呼べば夏に、息をすれば風になると言われている昼夜と四季を支配する人面の龍。鐘山とは北海の地。【自然を支配する】【戦闘+8】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG

蜃とは、中国の龍で、蛇に似ていて紅のたてがみを持つと言われています。日本でははまぐり(貝)になりました。

巨大な都市の幻を生み出す妖怪なので、手札の妖怪を大きくして召喚する効果にしました。

また、幻により仲間を守ります(効果破壊耐性)。


燭陰は、空間を支配する蜃気楼とは対照的に、昼夜や四季、すなわち時間を支配する龍です。

目を開ければ昼に、閉じれば夜になります。

六面ダイスを振り、その結果により効果の成功が決まるのではなくて、効果の結果が変わるようにしました。

また、太陽神なので破壊されても復活します。


双方とも、神としても妖怪としては最強の格を持つので、攻撃力は最高値の150を上回る200にしました。



とはいえ、ゲームバランスも重要です。

空間と時間、中国出身の強力な龍ですが、ゲームバランスを考えて厳しいデメリットを与えました。

蜃気楼はそもそも戦闘できず、攻撃対象に選択された瞬間に場から離れます。この龍は戦いません。

燭陰も、弱い妖怪が場にいないと場からいなくなります。北極でさびしく生きるのが好きな龍なのです。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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