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TRPG制作日記(446) 妖怪Ⅴ

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、登場する妖怪の調整を行っています。

C067
カード名:不知火[しらぬい]
攻撃力:40
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合は、相手は自分妖怪による攻撃宣言に対して効果を発動できない。また、この妖怪が効果で破壊された時に発動する。自分の場に存在している妖怪一体を選択して、選択された妖怪はターン終了時まで相手妖怪の効果では破壊されず、相手妖怪の効果では攻撃力は変化しない。
解説:筑紫の海にもゆる火ありて、景行天皇の御船を迎えしとかや。昔、熊襲を征伐した景行天皇が船で海に出ると、暗くなり、岸に着くのが難しかった。すると、遠くに火の光が見えたので、天皇は「光の向かって進め」と言った。光に向かい進むと、岸に辿り着いたが火の正体が分からないので、この地域を火国と名付けた。【道に迷った時に光により正しい方向を明らかにする】


C068
カード名:古戦場火[こせんじょうのひ]
攻撃力:40
効果:この妖怪は攻撃力が100以上の妖怪との戦闘では破壊されない。また、自分の場に存在する妖怪が戦闘あるいは効果で破壊された時に墓地で発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪を召喚する。また、この妖怪が効果で破壊されて墓地に送られた時に発動する。墓地の妖怪一体を選択して召喚する。
解説:一将功なりて万骨かれし枯れ野には、燐火とて火のもゆる事あり。是は血のこぼれたる跡よりもえ出る火なりといへり。戦場跡に現れる火の妖怪。大坂夏の陣で徳川家に滅ぼされた豊臣家の武士達は、成仏できずに古戦場火となり、何かを探すように戦場を彷徨っていたと言われている。【死者の声を聞く】【探索(大勢の鬼火を動員して)】


C069
カード名:青鷺火[あおさぎのひ]
攻撃力:70
効果:この妖怪は自分の場にこの妖怪以外に元々の攻撃力が100以上の妖怪が存在している場合には、相手妖怪による攻撃宣言の対象には選択されない。また、相手妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃宣言した妖怪の攻撃力を30下げる。また、この妖怪が効果で破壊された時に発動する。相手妖怪一体を選択して破壊する。
解説:青鷺の年を経しは、夜飛ぶときはかならず其羽ひかるもの也。翼は激しく光り、嘴の鋭い光の動物妖怪。青鷺とは五位鷺のことで、五位の光とも呼ばれる。夜に飛ぶと火のように見え、月夜ではもっとも明るく輝き、岸部に立つと人が佇んでいるように見えると言われている。【激しく輝く(強い光で相手の目を眩ませる)】【戦闘+2】


C070
カード名:提灯火[ちょうちんび]
攻撃力:60
効果:自分の戦闘前フェイズに一度だけ、攻撃力が95以下の相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪の効果を得る。また、この妖怪が効果で破壊された時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば効果による破壊を無効にして、この妖怪のカード名を「狐火」にする。その後で相手妖怪一体を選択して破壊する。また、この妖怪のカード名が「狐火」の場合に、この妖怪による攻撃宣言時に攻撃力が150以下の戦闘相手の妖怪を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、対象の妖怪を破壊する。
解説:田舎などに提灯火とて畔道に火のもゆる事あり。名にしおふ夜の殿の下部のもてる提灯にや。提灯の火のように見える賑やかな火の妖怪。鳥山石燕の絵には狐らしき動物の姿が描かれている。昔、徳島で雨の降る夜、数十個の提灯火が忙しそうに右往左往しているのが目撃されたと伝えられている。【正体を現す(狐火になる)】【火で惑わす】


C071
カード名:墓の火[はかのひ]
攻撃力:30
効果:この妖怪は攻撃力が100以上の妖怪との戦闘では破壊されない。また、自分のターン終了時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、自分の場に存在するすべての妖怪の攻撃力を30上げる。また、この妖怪が効果で破壊されて墓地に送られた時に墓地で発動する。この妖怪を墓地から召喚して、自分の場に存在するすべての妖怪の攻撃力を30上げる。
解説:去るものは日々にうとく、生ずるものは日々にしたし。古きつかは鋤かれて田となり、しるしの松は薪となりても、五輪のかたちありありと陰火のもゆる事あるはいかなる執着の心ならんかし。墓に現れる火の妖怪。墓は田となり神聖な松は薪にされても、執着の火は燃え続ける。【燃え続けて消えることのない火】【煩悩(相手を煩悩の炎で焼いて判断を間違わせる)】


C072
カード名:火消婆[ひけしばば]
攻撃力:90
効果:攻撃力が120以下の妖怪が効果を発動した時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、効果の発動を無効にする。また、この妖怪が効果で破壊されて墓地に送られた時に発動できる。相手の場に存在する妖怪一体を選択して効果を無効にする。
解説:それ火は陽気なり。妖は陰気なり。うば玉の夜のくらきには、陰気の陽気にかつ時なれば、火消ばばもあるべきにや。提灯や行灯の火を吹き消す火の妖怪。昔、宴会で行灯に火を点けて明るくしていると、突然、火が消え暗くなった。陽気を嫌う火消婆が現れたのだと客達は噂したと言われている。【火を消す】


C073
カード名:油赤子[あぶらあかご]
攻撃力:30
効果:この妖怪の召喚成功時に発動する。この妖怪のカード名は「火の玉」となり、火の玉であるこの妖怪は戦闘では破壊されない。また、カード名が火の玉であるこの妖怪の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、戦闘相手の妖怪の攻撃力を20下げて効果を無効にして、戦闘終了時にこの妖怪のカード名を「油赤児」にする。2以下ならば、この妖怪を破壊する。また、この妖怪が効果で破壊されたら発動する。相手の場に存在する妖怪一体を選択して攻撃力を50下げる。
解説:近江国大津の八町に玉のごとくの火飛行することあり。土人云、むかし志賀の里に油をうるものあり、夜毎に大津辻の地蔵の油をむすみけるが、その者死て魂魄炎になりて今に迷ひの火となれるとぞ。油を嘗める赤児の妖怪。火の玉として現れ、赤児になり油を盗んでいくと言われている。【相手の持ち物を盗む】


C074
カード名:片輪車[かたわぐるま]
攻撃力:135
効果:自分あるいは相手の戦闘前フェイズに、自分あるいは相手妖怪が召喚された時に召喚された妖怪を対象に何度でも発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪と対象の妖怪以外の妖怪をすべて破壊する。また、相手のターン終了時に発動する。六面ダイスを一回振り3以下ならば、この妖怪の効果で破壊されて墓地に存在している相手妖怪一体を相手に選択させて、相手の場に召喚する。また、相手の場に姑獲鳥、夜啼石が存在している場合にこの妖怪は手札に戻る。
解説:むかし近江国甲賀郡によなよな大路を車のきしる音しけり。炎に包まれた片輪に女を乗せた車の妖怪。昔、夜になると、近江国の大路に車がきしる音がした。女性が興味本位で戸の隙間から見ると、「我見るよりも我が子を見よ」と言い、女性が慌てて自分の子を探したが見つからなかった。「つみとがはわれにこそあれ小車のやるかたわかぬ子をばかくしそ」と女性が嘆くと、あなたは優しい人なので子を返します、と片輪車は女性に子を返したと言われている。【見た者の大切な人を攫う】【戦闘+5】


C075
カード名:輪入道[わにゅうどう]
攻撃力:135
効果:自分の戦闘前フェイズに自分妖怪が召喚された時に、召喚された自分妖怪を対象に何度でも発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪を破壊する。また、この妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、戦闘相手の妖怪を破壊して、この妖怪の攻撃力を30上げる。また、この妖怪を対象にした相手による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、攻撃宣言した妖怪以外の相手妖怪をすべて破壊する。また、相手の場に姑獲鳥、夜啼石が存在している場合にこの妖怪は手札に戻る。
解説:車の轂に大なる入道の首つきたるが、かた輪にてをのれとめぐりありくあり。これをみる者魂を失ふ。炎に包まれた片輪に入道の顔が付いた車の妖怪。昔、夜になると、京都の東洞院通りに輪入道が現れた。女性が興味本位で戸の隙間から見ると、輪入道は足をくわえていて、「我見るより我が子を見よ」と言った。女性が自分の子を見ると、血まみれになり死んでいた。「此所勝母の里」と紙に書いて家の戸に貼ると、輪入道は避けられると言われている。【見た者の大切な人を攫う】【戦闘+5】


C076
カード名:陰摩羅鬼[おんもらき]
攻撃力:140
効果:この妖怪は効果では破壊されず、相手妖怪の効果では攻撃力が変化しない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ自分の墓地に「皿かぞえ」あるいは「人魂」が存在している場合に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、この妖怪の攻撃力は300になる。また、自分の戦闘フェイズ開始時に相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を破壊する。また、この妖怪が墓地に送られた時に墓地に存在している「皿かぞえ」と「人魂」の二枚を手札に戻して発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪を召喚して、相手の場に存在する妖怪をすべて破壊して、この妖怪の攻撃力は500になる。
解説:蔵経の中に、初めて新なる屍の気変じて陰摩羅鬼となる、と云へり。そのかたち鶴の如くして、色くろく目の光ともしびのごとく羽をふるひて鳴声たかし、と清尊録にあり。寺に集まる屍の気により生まれた怪鳥の妖怪。昔、男が寺でうたた寝をしていると、鶴に似た黒い怪鳥が現れた。長老に相談すると、寺に新しい死者が持ち込まれたので、それが原因だろうと説明したと言われている。【魂を集める】【戦闘+5】


C077
カード名:皿かぞえ[さらかぞえ]
攻撃力:20
効果:自分の戦闘前フェイズ開始時に、相手妖怪一体を対象に手札から墓地に捨てて発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を20下げて効果を無効にする。また、相手の戦闘フェイズ開始時と相手のターン終了時に、相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを2以下が出るまで何度も連続で振り、2以下が出た時に振るのを中断して、振った回数だけ対象の妖怪の攻撃力を10下げる(十回連続で振った場合は振るのを中断して、相手妖怪と自分妖怪をすべて墓地に送る)。この効果で攻撃力が0になった妖怪は破壊される。
解説:ある家の下女十の皿を一つ井におとしたる科によりて害せられ、その亡魂よなよな井のはたにあらわれ、皿を一より九までかぞへ十をいはずして泣叫ぶといふ。井戸に現れる人魂の妖怪。昔、お菊という娘が十枚一組に皿を割り、その罪で殺されたが、それから夜になると井戸から皿を数える声がしたと言われている。【井戸から現れる】


C078
カード名:人魂[ひとだま]
攻撃力:20
効果:自分の戦闘前フェイズ開始時に、相手妖怪一体を対象に手札から墓地に捨てて発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を20下げて効果を無効にする。また、自分のターン終了時にこの妖怪を場から墓地に送り発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、手札あるいは墓地から陰摩羅鬼を召喚する。
解説:骨肉は土に帰し、魂気の如きはゆかざることなし。みる人速に下がへのつまをむすびて招魂の法を行ふべし。人の身体から抜けた魂の妖怪。お玉杓子のような姿で、ふらふらと空を飛ぶ。人が死ぬ二、三日前、あるいは死ぬ直前に、魂は身体を抜けて火の玉となり飛んでいくと言われている。【ふらふらと飛ぶ】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG


油赤児、皿かぞえ、人魂という同じ系統の妖怪の効果を、攻撃力を20下げて効果を無効にすると揃えました。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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