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TRPG制作日記(342) 神、あるいは神に仕えるまじないの妖怪

世界各国にさまざまな呪いがあり、日本にも多くのまじないがあります。晴れて欲しいときに、てるてる坊主を外に提げたり。

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGに登場する妖怪を制作しています。

■ルール20(カード) アマテラスカードは妖怪が封じられた札である。アマテラスカードにはカード名、攻撃力、効果の三つの情報がある。カード名に同じ単語を含むカードは同じ種族である。攻撃力は0以下になることはなく、効果はアマテラスカードゲームの対戦ルールより優先して処理される。プレイ中に入手したカードは他のカードプレイヤーに貸すことが可能で、初期デッキのカードは貸すことはできない。アマテラスカードの妖怪達は動物と同程度の知能を持つ。

今日は、加牟波理入道、雨降小僧、日和坊です。

アマテラスカード『

C082
カード名:加牟波理入道[がんばりにゅうどう]
攻撃力:115
効果:自分の戦闘前フェイズにこの妖怪を場から墓地に送ることで発動できる。ターン終了時まで、相手は攻撃宣言時に発動できる効果を発動できない。また、相手の攻撃宣言時に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、その攻撃を無効にして攻撃宣言をした妖怪を破壊する。
解説:大晦日の夜、厠にゆきて、がんばり入道郭公(ほととぎす)、と唱ふれば、妖怪を見ざるよし、世俗のしる所也。厠で呪いを唱えることで、妖怪から人間を守るようになる守護の妖怪。中国では、厠の神を郭登と言い、郭登は遊天飛騎大殺将軍として人に禍福を与えると言われている。また、厠の神には女神の紫姑神もいて、昔は男女一対の人形を厠に置く習慣があった。

C083
カード名:雨降小僧[あめふりこぞう]
攻撃力:20
効果:妖怪を破壊する効果が発動した時に発動する。その効果を無効にする。この妖怪は日和坊が場に存在している場合は召喚できない。
解説:雨のかみを雨師といふ。雨ふり小僧といへるものは、めしつかはるる侍童にや。雨の神に仕える雨の妖怪。頭に和傘を被り、片手に提灯を提げた童子の姿で描かれる。昔、狐が雨降小僧に、「魚を供えます。娘の嫁入りをするので雨を降らせてください」とお願いをした。すると、雨降小僧は提灯を振り雨を降らせた。雨が降ると、狐の嫁入りが続いたと言われている。

C084
カード名:日和坊[ひよりぼう]
攻撃力:20
効果:攻撃力を変化させる効果が発動した時に発動する。その効果を無効にする。この妖怪は雨降小僧が場に存在している場合は召喚できない。
解説:常州の深山にあるよし。雨天の節は影見えず。日和なれば形あらわるると云。晴れの日にのみ現れる山の妖怪。昔、婦人女子は紙で「てるてる法師」を作り、日和坊を祭ることで晴れを祈ったと言われている。


』アマテラスカード

郭登郭公同日の談なるべし。

鳥山石燕は、郭登(かくとう)、郭公(かっこう)と、厠の神の名前と、ほととぎすの昔の表記が、同日関係にあるのが、「がんばり入道ほととぎす」の起源だと解釈しているようです。

基本的には、加牟波理入道は妖怪を寄せ付けない妖怪なので、相手の攻撃宣言時に相手妖怪を排除する効果にしました。

雨降小僧は雨で火事を消すイメージで破壊無効、日和坊は逆に雨から守るイメージで攻撃力減少無効にしました。



今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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