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TRPG制作日記(326) 戦争と政争で敗れた妖怪たち

日本の宗教といえば仏教と神道ですが、もちろん、日本書紀に書いてあるように昔から寺があったわけではありません。

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作しています。今回も登場する妖怪たちを紹介します。


前回は嫉妬の妖怪でしたが、今回は政治の妖怪です。

寺つつきと入内雀。片方は神道を守る物部氏でしたが、仏教勢力である天皇家と蘇我氏に破れて妖怪になりました。

入内雀は左遷された藤原氏です。飢饉を起こす妖怪になりました。


アマテラスカード『

C062
カード名:寺つつき[てらつつき]
攻撃力:130
効果:仏族、僧族、坊族と戦闘する場合に発動する。この妖怪の攻撃力は倍になる。この妖怪が場にいる場合には、攻撃力100以上の妖怪は効果を発動できない。
解説:物部大連守屋は仏法をこのまず、厩戸皇子のために滅ぼされる。寺に現れて破壊を繰り返す鳥の妖怪。飛鳥時代、日本古来の神々を重視する物部氏は、日本を仏教国にしようと願う聖徳太子と蘇我馬子により討伐された。しかし、物部氏の霊は鳥の妖怪となり堂塔伽藍を破壊するようになった。仏教を守るために聖徳太子の霊が鷹として現れ、寺つつきと戦うと言われている。

C063
カード名:入内雀[にゅうないすずめ]
攻撃力:130
効果:自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、出た目の数まで相手の妖怪を選択して破壊できる。
解説:藤原実方奥州に左遷せらる。その一念雀と化して大内に入り、台盤所の飯を啄しとかや。左遷されて奥州でなくなった貴族、三十六歌仙の一人、藤原実方がニュウナイスズメに宿り内裏の食料を食い荒らしたと言われている。ニュウナイスズメは秋に大群をなし稲を壊滅させることもある災害の鳥。

』アマテラスカード

神道を最後まで守った物部氏は、守りの妖怪にしました。攻撃力100以上の妖怪の効果を封じ込めます。

現在、政治では、神道系が強いので寺つつきも喜んでいるでしょう。


入内雀は飢饉の妖怪なので、激しく。ただ、確率は三分の一なので効果の発動条件はきびしめです。

発動したら、相手は全滅です。


雀、かわいらしい顔をしていて、人間を唯一脅かす凶悪な鳥です。バッタと同じですね。

結局、食料を全滅させることでのみ人間は滅びます。核戦争もSDGsも結局は食料の問題です。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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