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TRPG制作日記(375) 大座頭と火間蟲入道、勤勉者と怠け者の妖怪

現在、オリジナルゲームである『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを開発しています。

このゲームは、カードから妖怪を召喚しながら仮想世界で起きる事件を解決していくゲームです。

今日は、登場する妖怪の大座頭と火間蟲入道を制作します。

アマテラスカード『

C137
カード名:大座頭[おおざとう]
攻撃力:135
効果:自分の戦闘前フェイズに、相手の場に絡新婦、玉藻前、紅葉狩、攻撃力が120の妖怪が存在している場合に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手の場の妖怪は次の自分の開始フェイズ終了時まで効果を発動できない。また、この妖怪は攻撃力が120以上の相手妖怪が発動した効果を受けない。また、この妖怪が場に存在している場合に、相手の蛇帯、小袖の手、機尋は効果を発動できない。
解説:大座頭はやれたる袴を穿、足に木履をつけ、手に杖をつきて、風雨の夜ごとに大道を徘徊す。風雨の夜に徘徊する座頭の妖怪。どこに行くのかを問えば、「いつも倡家に三絃を弄す」と答えると言われている。座頭とは琶法師に起源を持つ江戸時代の盲人の階級の一つで、金融業などにも携わった。

C138
カード名:火間蟲入道[ひまむしにゅうどう]
攻撃力:130
効果:この妖怪はこの妖怪の効果でしか召喚できない。この妖怪は攻撃力が100以上の自分妖怪が攻撃宣言を一度も行わず、効果も発動せずに相手妖怪に戦闘で破壊された時に手札から召喚できる。また、この妖怪が場に存在している場合に、攻撃力が100以上の相手妖怪は効果を発動できない。
解説:生て時に益なく、うかりうかりと間をぬすみて一生をおくるものは、死してもその霊ひまむし夜入道となりて、燈の油をねぶり、人の夜作をさまたぐるとなん。社会に何の益も与えずに死んだ怠け者が、勤勉な者を邪魔するようになった怠惰の妖怪。へマムシ入道とは、ひまむしよを五音相通で「ひ」を「へ」にしたもの。

』アマテラスカード

火間蟲夜入道のひ(い)ま(あ)む(う)し(い)よ(お)を、ひをへにすることで、へ(え)ま(あ)む(う)し(い)よ(お)と五音にしたものがへマムシ入道になります。

へマムシヨ入道は、

  へ
マ   ヨ

 シ

で左を向いた人の顔になる文字遊びの妖怪です。

火間蟲入道は努力する人を邪魔する妖怪なので、攻撃力100以上の妖怪を無力化する妖怪にしました。


大座頭は琵琶法師から派生した座頭という身分の妖怪です。鳥山石燕の画集では怠け者の妖怪の火間蟲入道と対になっていることから、また解説から勤勉の妖怪と解釈しました。

女性妖怪に対して鉄壁の耐性を持ちます。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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