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TRPG制作日記(383) 妖怪を調伏する儒教と仏教の妖怪(方相氏、滝霊王)

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚したり対戦したりしながら事件を解決していく対話型ゲームです。

現在、登場妖怪の設定を行っています。

今日は、方相氏、滝霊王です。

アマテラスカード『

C153
カード名:方相氏[ほうそうし]
攻撃力:150
効果:この妖怪は召喚権があり、また相手の場に攻撃力100以上の妖怪が存在する場合にのみ手札から召喚できる。また、自分の場に妖怪が召喚された時に発動する。六面ダイスを一回振り2以上ならば、この妖怪以外の自分、相手の妖怪をすべて破壊する。
解説:論語曰、郷人儺朝服而立於阼建註儺所以逐疫周礼方相氏掌之。目が四つあり頭に角がある鬼神の妖怪。周礼には、方相氏が追儺を司ると書かれている。論語によると、孔子は飲酒する時は年上の老人が帰ってから退出して、追儺の時には礼服を着て玄関に立つという礼儀を大切にした。

C154
カード名:滝霊王[たきれいおう]
攻撃力:150
効果:自分の戦闘前フェイズ開始時に発動する。この妖怪を墓地に送る。また、相手の戦闘前フェイズ開始時に、自分の場に妖怪が存在しない場合に墓地で発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、相手の場に存在する妖怪をすべて墓地に送り、この妖怪を墓地から召喚する。
解説:諸国の滝つぼよりあらはるると云。青龍疏に、一切の鬼魅諸障を伏すと云々。あらゆる妖怪を調伏する仏像の妖怪。昔、相応という僧侶が葛川で修行していると、滝の中に不動明王の姿を見た。相応は飛び込み抱き上げると、不動明王は樹木だった。この霊木から千手観音を彫り、本尊としたのが明王院の始まりである。


』アマテラスカード

鳥山石燕の第三画集の最後は、正確には妖怪ではなくて、

C153方相氏[ほうそうし](儒教)
C154滝霊王[たきれいおう](仏教)
C155白沢[はくたく](道教)

と、中国の三大宗教のメンバーが並んでいます。おそらく、妖怪を封じ込めるという意図があったのでしょう。


方相氏は自身以外のすべての妖怪を破壊、滝霊王は墓地に送ります。儒教系と仏教系です。

ゲームバランスを崩壊させるほどの文字通りの切り札にしました。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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