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TRPG制作日記(445) 妖怪Ⅳ

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、登場する妖怪の調整を行っています。

C053
カード名:逢魔時[おうまがとき]
攻撃力:20
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合は、自分の場に存在している妖怪の攻撃力は20上がる。また、自分妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、手札から妖怪一体を召喚する。
解説:黄昏をいふ。百魅の生ずる時なり。世俗小児を外にいだす事を禁む。逢魔時とは黄昏の薄暗くなった時間帯で、妖怪の時間の始まりである。王莽時とも言うが、これは王莽が前漢から簒奪して新朝を興したが、暗殺されて後漢が始まり、昼夜の境を前漢と後漢の間である王莽の時代と比したからである。【逢魔時の世界に周囲の者を招く(逢魔時の世界では妖怪は強力になる)】


C054
カード名:鬼[おに]
攻撃力:100
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合に、相手の場に存在している妖怪の攻撃力は20下がる。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、自分妖怪一体を選択して金棒を装備させる。金棒を装備した妖怪の攻撃力は30上がる。また、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手妖怪一体を選択して破壊する。
解説:世に丑寅の方を鬼門といふ。鬼を描く場合には頭部に牛の角を書き、腰には虎の皮をまとわせるのが普通であるが、これは丑寅(北東)に鬼門があることから、牛と寅の二つの要素を合わせたためである。中国では人間は死後、魂魄の魂は天に昇り神になり、魄は地に帰り鬼になると言われている。【戦闘+3(金棒なし)】【戦闘+4(金棒あり)】


C055
カード名:山精[さんせい]
攻撃力:65
効果:この妖怪の召喚成功時に発動する。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪に塩と石蟹を持たせる。塩と石蟹を持つこの妖怪が場に存在している場合に、攻撃力が100以上の相手の場に存在する妖怪は攻撃宣言できない。
解説:もろこし安国県に山鬼あり。人に似た姿をしているが一本足で、塩を盗み、石蟹を炙って食べる山の妖怪。一本足は逆向きで、かかとが前に付いている。雄を山公、雌を山姑と言い礼儀正しく誠実で、山で山精の要求に応えると護衛してくれて虎から身を守ることができると言われている。【蟹料理を作る】【戦闘+3】


C056
カード名:魃[ひでりがみ]
攻撃力:145
効果:この妖怪は効果では破壊されず、効果により攻撃力が変化しない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手の場に存在するすべての妖怪の攻撃力を150下げて0になると破壊する。この効果を発動したこの妖怪は手札に戻る。また、この妖怪の攻撃宣言時に発動する。六面ダイスを一回振り3以上ならば、戦闘相手の妖怪を破壊する。
解説:一名を旱母といふ。もろこし剛山にすめり。人の顔に獣の身体をした、手一本で足一本の風のように走り抜ける山の神。この神が現れると雨が降らなくなり、旱魃により農作物は全滅する。正体は中国神話に登場する黄帝の娘であり、神々の争いで力を失い地上に残されたと言われている。【晴れにする】【干魃を起こす】【戦闘+6】


C057
カード名:水虎[すいこ]
攻撃力:85
効果:この妖怪の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、戦闘終了時までこの妖怪の攻撃力を30上げる。また、この妖怪が攻撃力が120以下の相手妖怪から攻撃宣言された時に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、攻撃宣言した妖怪を墓地に送る。また、この妖怪が戦闘で破壊された時に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、破壊を無効にする。この妖怪は河童族である。
解説:水虎はかたち小児のごとし。甲は鯪鯉のごとし、膝頭虎の爪に似たり。もろこし涑水の辺にすみて、つねに沙の上に甲を曝すといえり。河や池で暮らしている水の妖怪。中国の河童で九州地方にも見られる。河童と異なり皿と甲羅はないが、矢を通さないほど硬い鱗で覆われている。河童を手下にしていると言われている。【水泳+3(河や池で自由に泳ぐことができる)】【怪力+3】【戦闘+3】


C058
カード名:覚[さとり]
攻撃力:130
効果:この妖怪は相手妖怪の効果では破壊されず、自身と同じ攻撃力の妖怪との戦闘では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ相手の場に存在する絡新婦、玉藻前、紅葉狩あるいは元々の攻撃力が120の妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪を破壊して、手札から妖怪一体を攻撃力を50上げて召喚する。また、自分あるいは相手妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪の攻撃力は戦闘相手の妖怪と同じになる。
解説:飛驒美濃の深山に玃(かく)あり。山人呼で覚と名づく。色は黒く毛は長く、人間の言葉を話し他者の心を察する山の妖怪。人を襲わない平和な妖怪で、自分を殺そうとする相手が近づくと意図を読み逃げる。中国には玃猿という妖怪がいるが、玃猿は女性を攫い子供を生ませると言われている。【相手の心を読む】【交渉+5(相手の心を読めるので)】【戦闘+4(戦闘を強制されると嫌がるので行為判定が発生する)】


C059
カード名:酒顚童子[しゅてんどうじ]
攻撃力:150
効果:この妖怪は自身と同じ攻撃力の妖怪との戦闘では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪の攻撃力を50上げる。また、この妖怪以外の自分の場に存在する妖怪をすべて破壊して自由に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪は相手妖怪の効果を受けなくなり攻撃力が二倍になる。また、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手妖怪一体を選択して破壊する。また、この妖怪は鬼族である。
解説:大江山いく野の道に行かふ人の財宝を掠めとりて、積たくはふる事山のごとし。輟耕録にいはゆる鬼贓の類なり。京都を荒らし、大江山に金銀財宝を山のように積み上げていた凶悪な鬼。鬼の肘を枕に、女性に酌を取らせて酒を楽しんだことから酒顚童子と呼ばれるようになった。源頼光と彼の仲間達により討伐された。【権威を発揮する(妖怪たちを従える)】【交渉+5】【戦闘+6】


C060
カード名:橋姫[はしひめ]
攻撃力:120
効果:自分の戦闘前フェイズに一度だけ相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪を破壊する。破壊に成功した場合は、続けて相手の場に存在する絡新婦、玉藻前、紅葉狩あるいは元々の攻撃力が120の相手妖怪一体を選択して破壊する。また、相手の戦闘フェイズ開始時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、戦闘フェイズを終了させる。また、この妖怪は鬼族である。
解説:橋姫の社は山城の国宇治橋にあり。昔、夫に離縁された女が、貴船神社の神託に従い三つの脚に火を灯した鉄輪を頭に乗せて祈ると鬼になった。そして、裏切った夫と後妻を襲ったが安倍晴明の祈祷を受けて退散した。現在は瀬織津姫が宇治橋から離れた橋姫神社で祭られている。丑時参の起源と言われている。【交渉+3】【鬼になる】【戦闘+5(鬼になった場合)】【橋を守る(橋を渡れなくしたり、大雨で流されるのを防ぐ)】


C061
カード名:般若「はんにゃ」
攻撃力:120
効果:自分の戦闘前フェイズに一度だけ相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪を破壊する。また、この妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、戦闘相手の妖怪の攻撃力を100下げて0になったら破壊する。また、この妖怪は鬼族である。
解説:般若は経の名にして苦海をわたる慈航とする。源氏物語で、光源氏の正妻である葵上は六条御息所の生霊に憑かれて苦しんだ。嫉妬する女性の鬼の面を般若面というのは能の演目「葵の上」において、六条御息所の怨霊が経の読誦を聞いて「あらおそろしのはんにゃ声や」と言ったことに起源がある。【交渉+4(六条御息所は高貴なので相手は従順になる)】【呪う】


C062
カード名:寺つつき[てらつつき]
攻撃力:130
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合に、相手が攻撃力が45以下の妖怪を召喚した時に発動する。召喚した妖怪は破壊される。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手の手札をすべて破壊する。また、この妖怪が攻撃力が100以上の相手妖怪に攻撃宣言した時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、戦闘相手の妖怪を破壊して、ターン終了時まで相手は攻撃力が45以下の妖怪の効果を発動できない。
解説:物部大連守屋は仏法をこのまず、厩戸皇子のために滅ぼされる。その霊一つの鳥となりて、堂塔伽藍を毀たんとす。寺に現れて破壊する鳥の妖怪。物部氏は神道を守るために聖徳太子と蘇我氏と争い滅ぼされた。以後、物部氏の霊は鳥となり、堂塔伽藍を破壊するようになったと言われている。【交渉+3】【鳥になり建物を破壊する】【戦闘+5】


C063
カード名:入内雀[にゅうないすずめ]
攻撃力:130
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合に、相手が手札から妖怪による効果を発動した時に発動できる。発動した効果を無効にして破壊する。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手妖怪を三体まで選択して破壊する。また、この妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手の場に存在する攻撃力が45以下の妖怪一体を選択して破壊する。3以下ならば、相手の手札一枚を選択して破壊する。
解説:藤原実方奥州に左遷せらる。その一念雀と化して大内に入り、台盤所の飯を啄しとかや。食料を食い荒らす鳥の妖怪。藤原実方は左近中将となり、三十六歌仙に選ばれるほどの短歌の名手だったが、藤原行成と口論になり奥州に左遷された。藤原実方の怨念は雀となり内裏の食料を食い荒らしたと言われている。【交渉+3】【雀になり食料を食べ尽くす】【戦闘+5】


C064
カード名:玉藻前[たまものまえ]
攻撃力:125
効果:この妖怪は効果で破壊されて墓地に送られたら墓地から召喚される。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪のカード名を「九尾の狐」に、攻撃力を150にして、対象の妖怪を破壊する。また、この妖怪のカード名が「九尾の狐」である場合に、この妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手の場に存在する妖怪をすべて破壊する。破壊に成功した場合は、この妖怪の攻撃力を15上げる。また、この妖怪のカード名が「玉藻前」である場合に、この妖怪の戦闘中に自分の場に存在する妖怪一体を破壊して自由に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪の攻撃力を戦闘終了時まで200上げる。
解説:瑯邪代酔に古今事物考を引て云、商の妲己は狐の精なりと云々。その精本朝にわたりて玉藻前となり、帝王のおそばをけがせしとなん。殷を滅ぼし、日本で天皇を誘惑した淫声美色の女性の妖怪。正体は九尾の狐。安倍泰成に正体を見破られて逃亡、那須野で討伐され殺生石となった。【交渉+8】【誘惑】【九尾の狐になる】【戦闘+6(九尾の狐として正体を現した場合)】


C065
カード名:長壁[おさかべ]
攻撃力:140
効果:相手妖怪による妖怪を破壊する効果が発動した時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、発動した効果を無効にして効果を発動した妖怪を破壊する。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ、この妖怪以外の攻撃力が125以上の自分の場に存在している妖怪を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を100上げる。
解釈:長壁は古城にすむ妖怪なり。姫路におさかべ赤手拭とは童もよくしる所なり。姫路城の天守に住み、年に一度だけ城主と会い運命を告げる予言の妖怪。昔、姫路城の天守に妖怪が出るという噂を聞いて、宮本武蔵が討伐に向かった。天守には狐に憑かれた十二単の長壁姫がいて、宮本武蔵が助けると宝剣を与えたと言われている。【未来予知】


C066
カード名:丑時参[うしのときまいり]
攻撃力:25
効果:自分の戦闘フェイズ開始時に、自分妖怪一体と相手妖怪一体の二体を対象に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、対象の相手妖怪を破壊する。この効果を発動して相手妖怪を破壊できなかった時に対象の自分妖怪を破壊する。また、この妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪のカード名を「橋姫」に、攻撃力を120にして、戦闘相手の妖怪を破壊する。
解説:はかなき女の嫉妬より起こりて人を失ひ身をうしなふ。人を呪詛ば穴二つほれとはよき近き譬えならん。胸に一つの鏡を隠し、頭部に三つの灯火を点じて、丑の時に神社に詣でて杉の梢に藁人形に釘を打つことで相手を呪い殺す呪術。呪詛が返されると術者は死亡するので、術者は術の前に自分の墓も掘ったと言われている。【相手を呪う(苦しめるだけで殺すことはできない)】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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