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TRPG制作日記(394) アマテラスカードの攻撃力と特殊能力

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、プレイヤーが妖怪を召喚て対戦したり事件を解決したりする対話型ゲームです。

このゲームは通常プレイと対戦プレイの二つに分かれていて、通常プレイでは妖怪をキャラクターとして扱い行為判定に参加させて、対戦プレイでは対戦のためのユニットとして扱います。

通常プレイでは特殊能力が、対戦プレイでは攻撃力が重要になります。

今日は、ルールブックにおける攻撃力と特殊能力に関係した部分を推敲しました。

攻撃力と特殊能力


 アマテラスカードの記載されている攻撃力とは、妖怪の元々の攻撃力である。対戦プレイにおいて、カードプレイヤーが妖怪を召喚すると、妖怪は元々の攻撃力を持つ妖怪として自分の場に召喚される。攻撃力は効果により変動することがあるが、必ずゼロ以上で負の数の攻撃力は存在しない。効果でゼロ以下になる場合はゼロになる。攻撃力は戦闘フェイズにおける戦闘で参照される。戦闘フェイズでは、自分妖怪を指定して攻撃宣言することで戦闘で相手妖怪を破壊できるが、相手妖怪を破壊するには攻撃する自分妖怪の攻撃力が攻撃される相手妖怪の攻撃力以上であることが必要である。戦闘では攻撃力の高い妖怪は攻撃力の低い妖怪を一方的に破壊して墓地に送ることができる。攻撃力が低い妖怪が自身よりも攻撃力の高い妖怪に攻撃すると、戦闘で、相手に損傷を与えることなく自分だけが破壊されて墓地に行く。攻撃力が同じ場合は双方が破壊されて、双方の攻撃力がゼロである場合は双方とも戦闘で破壊されない。アマテラスカードゲームの戦闘では、攻撃宣言に制限がないため妖怪は何度でも相手妖怪に攻撃宣言できる。そのため、場で最も攻撃力が高い妖怪が存在している陣営が、戦闘で相手妖怪を全滅させて相手カードプレイヤーに攻撃することができる。すなわち、ゲームに勝利する。攻撃力はカード名と同じように効果により変化する。
 原則として、攻撃力が高い妖怪は強力な効果を持っている。普通、攻撃力100以上の妖怪は上級妖怪と呼ばれていて、カードプレイヤーのお気に入り妖怪、切り札として活躍することが多い。攻撃力に上限はないが、通常は攻撃力は150が最大値で、攻撃力が150を超える妖怪は特殊な効果を持つ妖怪である。一方、攻撃力が95以下で50以上の妖怪は中級妖怪で、攻撃力が45以下の妖怪は下級妖怪として扱われる。攻撃力が低い妖怪は戦闘で活躍することは難しいが、強力な支援の効果を持っている。例えば、窮奇は手札にある場合に、自分妖怪が攻撃された時に六面ダイスを一回振り、その結果が4以上であれば戦闘終了まで攻撃宣言された妖怪の攻撃力を30上げる効果がある。また、同じく攻撃力が20しかない木魅(男の子)は、場に存在しているだけで相手妖怪の攻撃力をすべて20下げる。対戦では、切り札の攻撃力では負けていても、他の仲間妖怪の支援を受けることで相手の攻撃力を上回り破壊することが可能である。場に木魅(男の子)がいて手札に窮奇がある場合には、自分妖怪の攻撃力が相手より50も負けていても相打ちで破壊することができる。
 カードプレイヤーは成長してランクを上げるに従い、平安時代、室町時代、江戸時代と次の階層に接続できる。初心者の階層である平安時代では、カードプレイヤーの初期デッキに登録できるアマテラスカードは、攻撃力が100以上の上級妖怪が一枚、攻撃力が100から50の中級妖怪が二枚、攻撃力50以下の下級妖怪が三枚に制限されているのが普通である。また、室町時代では攻撃力100以上の上級妖怪は二枚以内で、他は自由にカードを選べる。江戸時代以降は完全に自由になる。初期デッキに許されるアマテラスカードの攻撃力、種類の制限はシナリオで制限されていることがあり、その場合は階層に関係なくシナリオの指示に従わなくてはならない。江戸時代からはプレイヤーが自由にアマテラスカードを選んでプレイヤーが最強だと思えるデッキを構築して、純粋に対戦に強いカードプレイヤーを制作することが可能になる。しかし、すべての妖怪を上級妖怪にするのはお勧めしない。たとえば、火車などは中級妖怪と下級妖怪の支援がなければ攻撃力が高いだけの妖怪であり、また中級妖怪や下級妖怪を適切に組み合わせれば、仲間の上級妖怪を強化することで、相手の上級妖怪を容易に突破できるようになるからである。アマテラスカードゲームにおいては、強いデッキとは強い妖怪がいるデッキではなく、適切に構築されたデッキである。
 通常プレイにおいては、カードプレイヤーは自由に妖怪を召喚できる。この場合に召喚した妖怪を挑戦の行為判定に参加させることは可能である。プレイヤーの宣言により召喚された妖怪、カードプレイヤーの自分妖怪を行為判定に参加させる場合には、召喚したカードプレイヤーの能力値の社交を、参照される能力値として扱うことができる。社交が参照されるのは、カードプレイヤーの他者との関係構築能力を反映した社交が、カードプレイヤーが召喚した妖怪に依頼する能力として解釈できるからである。また、召喚された妖怪のみが行為判定に参加できる場合もあるかもしれない。逃げ出した、とても素早い小型の妖怪を捕まえる場合に、召喚した窮奇のみが行為判定に参加できる場合がある。溺れている仲間を助ける場合に、河童を召喚して助けなければならない場合もあるだろう。妖怪にも特殊能力があり、それは解説に記述されている。妖怪の特殊能力はカードプレイヤーの特殊能力と同じように宣言できて、また特殊能力に書かれている数値を達成値に加えることができる。たとえば、特殊能力として【戦闘+4】と書かれている場合は、この特殊能力を発動させて召喚された妖怪が行為判定に参加した場合に、六面ダイスを二回振りその結果の値に、社交の値と特殊能力の4を合計して達成値とする。特殊能力に数値が書かれていない場合は六面ダイスを二回振った結果に社交の値を加えて、それを達成値として行為判定を行う。


『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG

行為判定の基本ルールは以下です。

■ルール16(行為判定) 通常プレイではカードプレイヤーの行為の結果がシナリオとキャラクターシートの情報から必然的に決まらない場合に、あるいはシナリオに指定されている場合に行為判定を行う。行為判定はゲームマスターが宣言して開始される。行為判定が開始されるとゲームマスターは事前に目標値と参照される能力値を指定する。プレイヤーは六面ダイスを二回振り、その結果を指定された能力値に加えて達成値を得る。達成値は持ち物や特殊能力により補正することができる。達成値が目標値以上である場合は行為判定は成功になる。

■ルール17(行為判定Ⅱ) 行為判定で参照される能力値は、シナリオの指示に従うかゲームマスターが自然であると判断した能力値をゲームマスターが指定する。容姿は対人魅力であり、経済は購買意欲であり、運動は身体行為を伴う達成能力であり、社交は交渉能力である。能力値として技術とランクを選択することも可能である。また、自然であればプレイヤーが参照される能力値を要求することもできる。アマテラスカードから召喚された妖怪が行為判定に参加する場合は、妖怪を召喚したカードプレイヤーの社交に、六面ダイスを二回振り結果を加えた値を達成値とする。達成値は持ち物や特殊能力により補正することができる。


たとえば、通常プレイで川で子供が溺れているのを発見したとします。

このときに、河童を召喚して助けましょう。

C009
カード名:河童[かっぱ]
攻撃力:80
効果:この妖怪の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、この妖怪の攻撃力を30上げる。また、この妖怪が攻撃宣言された時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、攻撃宣言した妖怪を墓地に送る。
解説:河や池に棲んでいる水の妖怪。頭部には水を溜める皿があり、背中には甲羅、両腕の骨はつながり、秋になると山に登り山童となる。相撲を好み相手に勝つまで何度も勝負を挑み続ける。起源としては渡来説、人形説、水神説の三種類があり、人形説では春日神社を造営するための労働力として制作されたと言われている。【水泳+3(河や池で自由に泳ぐことができる)】【怪力+3】【戦闘+3】

行為判定は、六面ダイスを二回振った結果に、能力値と特殊能力の補正を加えた値です。

妖怪を召喚したキャラクターの運動の能力値が8、社交が8ならば、自分で泳いで助けるよりも、河童を召喚して【水泳+3】の特殊能力を発動する方が行為判定の成功確率は増えます(六面ダイスの結果に加える値は、自分で泳ぐと8、河童なら11です)。

しかし、キャラクターの運動が10、社交が6ならば、妖怪に頼み事をすることが苦手ということなので、自分で泳いだ方がましでしょう。


もっとも、もっとも成功確率が高いのは自分と河童の二人で川に飛び込むことです。

そうすれば、キャラクターと河童のどちらかが行為判定に成功すれば子供を助けることができます。

ただ、キャラクターが溺れて、新しい行為判定が始まるかもしれませんが。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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