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TRPG制作日記(319) 罪と罰、火車と火の妖怪たち

前回は火車を紹介しました。今回は、火の妖怪たちです。

現在、オリジナルゲーム『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGの妖怪たちを制作しています。

今日は鬼火の妖怪たちで、二体は罪を犯して鬼火になり、二体は自然の精霊達だと思われています。

火車との直接の結びつきはありませんが、鳥山石燕の百鬼夜行では火車と並んで登録されているので仲間に加えました。

アマテラスカード『

C018
カード名:叢原火[そうげんび]
攻撃力:45
効果:「火車」による自分攻撃宣言時に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃宣言した「火車」の攻撃力は戦闘終了まで倍になる。この効果を発動すると「火車」の効果は無効になる。
解説:洛外西院の南、壬生寺のほとりにあり。俗これを朱雀の宗源火といふ。盗みを働いた僧侶が仏罰により鬼火になった火の妖怪。炎に苦悶する僧侶の顔が浮かび、京都を彷徨っていたといわれている。

C019
カード名:釣瓶火[つるべび]
攻撃力:30
効果:自分戦闘前フェイズに、自分場に「火車」がいる時に相手妖怪一体を対象に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を効果を無効にして攻撃力を半分にする。この効果を発動すると「火車」の効果は無効になる。
解説:木の枝から垂れ下がる火の妖怪。木の精霊が青い鬼火として現れた妖怪で、炎に人や動物の顔が浮かぶこともある。雨の降る夜に多く現れるが、理由は釣瓶火の炎は陽火ではなくて陰火であり、陰火は木など物を燃やすことはできないが、水を与えると激しく燃える性質があるからである。

C020
カード名:ふらり火[ふらりび]
攻撃力:35
効果:自分戦闘前フェイズに、自分場に「火車」がいる場合に相手妖怪一体を対象に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を破壊して相手選手一人を退場させる。この効果を発動すると「火車」の効果は無効になる。
解説:炎に鳥が浮かんでいる火の妖怪。鳥が炎をまとっているように見えるが、実際には炎の妖怪で釣瓶火のように動物が浮かび上がっているだけである。陰火であり、物を燃やすことはできないが水で消すこともできない。

C021
カード名:姥が火[うばがひ]
攻撃力:70
効果:「火車」が破壊される時に手札から発動できる。このカードを墓地に送ることでその破壊を無効にする。自分場に「火車」が召喚されている場合に、攻撃力50以下の妖怪が効果を発動した時に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、その効果を無効にする。どちらの効果を発動しても「火車」の効果は無効になる。
解説:雨の降る夜に現れる火の妖怪。神社の神油を盗んでいた女が、その罪を恥じて池に身を投げて鬼火になった妖怪と言われている。また、子供を誘拐して売っていた老婆が天罰により鬼火になったという伝承もある。姥が火が肩をすくめると、三年以内に死ぬと言われている。

C022
カード名:火車[かしゃ]
攻撃力:125
効果:相手または自分の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、その攻撃を無効にする。また、自分戦闘前フェイズに、墓地に「猫また」がいる場合に相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を効果を無効にして攻撃力を0にする。
解説:罪を重ねた死者の亡骸を奪う仏教の妖怪。正体は猫またと言われている。葬式の時に大風雨が起こり棺桶が破壊されるのは、その死者が生前に多くの罪を重ねたため地獄の火車が迎えに来たからだそうだ。また、火車は地獄の使者ではなく極楽浄土の使者であり当人が来世を信じるかどうかで姿を変えるとも言われている。悪を見逃さず、妥協なき絶対正義を貫く正義の妖怪。


』アマテラスカード


今回は、どちらかといえばリアリズムよりもゲーム性を重視した効果になっています。後に、何か発見があれば変更するかもしれません。

気持ち、罪を犯した人間霊や、自然に宿る自然霊が、悪人を裁く火車に協力して勧善懲悪を行っている印象です。

叢原火、姥が火、火車に協力して罪を償って下さい。


叢原火は攻撃力上昇、釣瓶火は相手攻撃力を落とす、ふらり火は効果による破壊で、姥が火は相手に防御させない能力です。

すべて手札から発動するので、召喚する必要はありません。

また、火をまとうと守護から破壊に移るイメージで、火車は鬼火をまとうと守りの力は失われます。



今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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