見出し画像

TRPG制作日記(346) 恐怖を与える妖怪たち(震々、骸骨、天井下)

妖怪には、直接危害を加えるのではなくて、恐怖、という感情を与える妖怪もいます。

現在、オリジナルゲーム、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作しています。

今日は、震々、骸骨、天井下です。

アマテラスカード『

C098
カード名:震々[ぶるぶる]
攻撃力:90
効果:この妖怪を場から墓地に送ることで、相手妖怪一体を対象に自由に発動できる。対象の妖怪は攻撃宣言できず効果を発動できない。また、この妖怪を戦闘で破壊した妖怪は手札に戻る。この妖怪は臆病神族である。
解説:ぶるぶる又ぞぞ神とも臆病神ともいふ。人おそるる事あれば、見戦慄してぞつとすることあり。襟元に取り憑くことで相手に恐怖を抱かせる恐怖の妖怪。震々に取り憑かれた人間は身体が震えて寒気がして、恐くなり、その場から逃げ出したくなる。恐怖を与えて行動を束縛する臆病神の仲間。
 
C099
カード名:骸骨[がいこつ]
攻撃力:90
効果:戦闘フェイズ開始時に手札、墓地から発動できる。墓地に存在する自分妖怪一体を手札に戻して、手札、墓地から召喚する。また、一ターンに一度、この妖怪が戦闘及び効果で破壊された時に自分の妖怪一体を墓地から手札に戻して墓地で発動できる。この妖怪を召喚する。
解説:慶運法師骸骨の絵賛に、かへし見よおのが心はなに物ぞ色を見声をきくにつけても。鳥山石燕が描いた骸骨の妖怪。昔、男が野宿をしていると、目が痛いと声がして、目から筍を生やした髑髏があった。筍を抜くと、自分は伯父に殺されたと嘆いたそうだ。同じ骨の妖怪には「がしゃどくろ」がいて、がしゃどくろとは埋葬されなかった死者の骨や怨念が集まり巨大な骸骨になったものである。
 
C100
カード名:天上下[てんじょうくだり]
攻撃力:90
効果:この妖怪の召喚成功時に相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を0にして、効果を無効にして、他の妖怪から効果を受けなくなる。
解説:むかし茨木童子は綱が伯母と化して破風をやぶりて出、今この妖怪は美人にあらずして天井より落。天井から落ちてくる醜い女性の妖怪。昔、後に茨木童子と呼ばれる美しい少年がいた。母親は息子の美しさを心配して弥彦神社に送ったが、息子は家で自分に恋をして死んだ少女の手紙を見つけて鬼になり、破風を壊して逃げた。美しい者は天井から出て逃げ醜い者が落ちてくる。天井見せるという諺は、ここに起源があるようだ。
 

』アマテラスカード

震々は臆病神、骸骨は慶運法師に関係していて、天井下も茨木童子(酒顚童子の片腕)の物語に関連付けて解説されています。

震々は相手の行動を制限するか逃げ出させる、骸骨は何度でも甦る、天井下は天井を見る(痛めつける)ということで、徹底的に妖怪一体を無力化する効果を与えました。


今日は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?