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TRPG制作日記(333) 家に現れる妖怪たち

日本には多くの妖怪が家に現れます。

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGの妖怪を制作しています。

今日は、飛頭蛮、逆柱、反枕です。


アマテラスカード『

C031
カード名:飛頭蛮[ろくろくび]
攻撃力:120
効果:この妖怪の戦闘中に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪は戦闘では破壊されず、5以上ならば戦闘相手の妖怪を破壊する。互いのターン終了時に発動する。六面ダイスを一回振り1ならば、この妖怪を破壊する。
解説:夜中に首が伸びる女性の妖怪。昔、男に縁談が来た。資産家の娘で、容姿に優れているが、夜に首が伸びる欠点があるそうだ。夜は寝ているので問題ないだろうと結婚することにしたが、夜、気になって見ると本当に首がないので驚き逃げてしまった。男は逃げたことを後悔して嘆いた。彼の嘆きを聞いた隠居は言った。大丈夫、娘は首を長くして帰りを待っているだろう。中国の飛頭蛮は耳を羽にして虫を食べるという。

C032
カード名:逆柱[さかばしら]
攻撃力:30
効果:攻撃力が100以上の自分妖怪は効果では破壊されない。また、攻撃力が100以上の相手妖怪が召喚された時にその妖怪を対象に発動できる。この妖怪を破壊して、対象の妖怪を破壊する。この妖怪が破壊された時に、手札から鳴屋を召喚できる。
解説:鳴屋を起こす柱の妖怪。自然に生えていた時と逆に立てられた柱は、火災や鳴屋の原因となるそうだ。また、建物は完成と同時に崩壊が始まると言われているので、日光東照宮の陽明門は一本だけ柱を逆にして未完成にしている。

C033
カード名:反枕[まくらがえし]
攻撃力:80
効果:ターン終了時に発動する。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手妖怪一体を選択して破壊する。この効果で相手妖怪を破壊した時に、この妖怪を墓地に送り手札から火車族か座敷童族一体を召喚できる。
解説:夜、枕を返す仁王の姿で描かれる妖怪。盲人が旅館に宿泊したが、その盲人が大金を数えていたので旅館の主人に殺されて金を奪われた。その後、盲人は反枕となって旅館に取り憑き、夜に枕が返されるようになったらしい。また、火車や座敷童が正体であるという伝承もある。

C023
カード名:鳴屋[やなり]
攻撃力:30
効果:攻撃力が100以上の相手妖怪一体を対象に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を破壊する。また、攻撃力100以上の妖怪が妖怪を破壊する効果を発動した時に手札から捨てて発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、その効果を無効にする。
解説:家を鳴らす音の妖怪。日本書紀に大炊寮の八つの釜が鳴り出して、天智天皇は病に冒されて亡くなったと書かれている。また、同様の記述が続日本記にもあり鳴家は不吉の象徴とされた。悪戯好きな大勢の子鬼が革命家のように家を揺らすので、住人は地震が起きたと勘違いするようだ。


』アマテラスカード

逆柱に合わせて、鳴屋を調整しました。


ろくろ首(飛頭蛮)は追いかけると逃げ回るので、戦闘に関する破壊耐性を与えました。

しかし、寝ている身体に布団を掛けると、首が戻れないので死んでしまうという弱点があるので、ターン終了時に自壊する可能性も与えました。

逆柱には矛盾する伝承があるので、陽明門の話と、鳴屋の話を混ぜました。


科学と同じように、家の妖怪は現象が先にあり、それから設定されているので設定の矛盾は多いです。



今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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