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TRPG制作日記(450) 妖怪Ⅸ

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、登場する妖怪の調整を行っています。

C123
カード名:紅葉狩[もみじがり]
攻撃力:135
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合は、自分妖怪は相手妖怪の効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪は舞を舞う。この妖怪が舞を舞っている場合に、相手の場に存在している妖怪の効果は無効になる。また、相手妖怪による攻撃宣言時に舞を舞うのを中断して発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪は戦闘終了時まで破壊されず攻撃力を20上げる。
解説:余五将軍惟茂、紅葉狩りの時山中にて鬼女にあひし事、謡曲にも見へて皆人のしる所なれば、ここに贅せず。昔、平惟茂一行が紅葉狩りに行くと、貴婦人が侍女と宴を催していた。彼女達に気を許して酔って眠ると、惟茂の夢に武内の神が現れて貴婦人の正体は戸隠山の鬼神だと伝えた。惟茂は目を覚まして鬼神を討伐した。【宴会を開く】【交渉+4】


C124
カード名:朧車[おぼろぐるま]
攻撃力:90
効果:この妖怪は戦闘では破壊されず、攻撃力が100以上の妖怪が自分の場に存在していない場合に破壊される。また、この妖怪が場に存在している場合に、絡新婦、玉藻前、紅葉狩あるいは元々の攻撃力が120の般若以外の自分妖怪は攻撃力が30上がる。般若が存在している場合は、般若の攻撃力は60上がり効果では破壊されない。
解説:むかし賀茂の大路をおぼろ夜に車のきしる音しけり。出てみれば異形のもの也。牛車の後ろに顔がついた牛車の妖怪。源氏物語において、六条御息所は賀茂祭で葵の上に牛車の場所取りで負けて、恨みを抱いて般若となった。同様の車争の遺恨が朧車という妖怪になったと言われている。【牛車になる】


C125
カード名:火前坊[かぜんぼう]
攻撃力:85
効果:自分あるいは相手の戦闘フェイズ開始時に発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、この妖怪を破壊する。また、この妖怪が効果で破壊されて墓地に送られた時に墓地で発動できる。六面ダイスを一回振り2以上ならば、この妖怪を攻撃力を40上げて墓地から召喚する。
解説:鳥部山の烟たちのぼりて、龍門原上に骨をうづまんとする三昧の地よりあやしき形の出たれば、くはぜん坊とは名付たるならん。炎と煙に包まれた坊主の姿で描かれている僧侶の妖怪。鳥部山とは皇族や貴族が葬られている墓地で、昔、往生を願う高僧が自身に火を点けて自殺していた。しかし、未練があり火前坊になったと言われている。【炎と煙を纏っている】


C126
カード名:簑火[みのび]
攻撃力:30
効果:相手の戦闘フェイズ開始時に手札から墓地に送り発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手妖怪を三体まで選択して火を点ける。また、火が点いた妖怪による攻撃宣言時に墓地で発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、攻撃宣言した妖怪は破壊される。4以下ならば、攻撃宣言した妖怪の攻撃力は30下がる。また、この妖怪が効果で破壊された時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手妖怪一体を選択して破壊する。
解説:田舎道などによなよな火のみゆるは多くは狐火なり。この雨にきみたみのの嶋とよみし簑より火の出でしは陰中の陽気か。昔、雨の降る夜に、琵琶湖で働く船員の簑に火が点いた。払い落とそうとしたら燃え上がり、簑を脱ぐと助かると言われている。耕作に苦しむ百姓の臑の火という説がある。【火を点ける】


C127
カード名:青行燈[あおあんどう]
攻撃力:130
効果:自分の戦闘前フェイズに一度だけこの妖怪を手札に戻して発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、自分の手札から妖怪一体を選択して召喚する。また、自分妖怪による攻撃宣言時に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃宣言した戦闘終了時まで自分妖怪の攻撃力を30上げる。また、この妖怪は自分の戦闘フェイズ開始時に手札に戻る。また、自分の場に妖怪が6体以上存在している場合に、妖怪が召喚された時に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、自分あるいは相手妖怪をすべて手札に戻して、この妖怪を効果を無効にして召喚する。
解説:むかしより百物語をなすものは、青き紙にて行燈をはる也。昏夜に鬼を談ずることなかれ。鬼を談ずれば怪いたるといへり。百物語の後に現れる怪談の妖怪。百物語とは夜に青紙で行燈を張り、参加者が交代で怪談を語り一話ごとに明かりを消して、怪談の数が百になると怪異が起きるという伝承である。【百物語の後でしか姿を見せない】


C128
カード名:雨女[あめおんな]
攻撃力:90
効果:自分の戦闘フェイズ開始時に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、自分と相手の場を曇りにして、自分のターン終了時に曇りの場を雨にする。雨の状態にある場に存在する妖怪は攻撃力が20上がり効果が無効になる。また、この妖怪は自分あるいは相手の場に日和坊が存在している場合に破壊される。
解説:もろこし巫山の神女は、朝には雲となり、夕には雨となるとかや。女性の姿をした雨を降らす雨の妖怪。朝雲暮雨とは、楚の懐王は夢に現れた巫山と恋に落ちて、彼女が去る時に「朝には雲となり暮れには雨となりあなたに会いに行きます」と言った故事から生まれた言葉。男女の深い交わりという意味である。【雨を降らせる】


C129
カード名:小雨坊[こさめぼう]
攻撃力:80
効果:自分の戦闘フェイズ開始時に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、自分と相手の場を雨にする。雨の状態にある場に存在する妖怪は攻撃力が20上がり効果が無効になる。また、自分と相手の場が雨の状態にある場合に、相手妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃宣言した相手妖怪の攻撃力を20下げて、この妖怪の攻撃力を20上げる。また、この妖怪は自分あるいは相手の場に日和坊が存在している場合に破壊される。
解説:小雨坊は雨そぼふる夜、大みねかつらぎの山中に徘徊して斎料をこふとなん。雨が降る夜に現れて、斎料を要求する僧侶の妖怪。昔、旅人が小雨の日に歩いていると、僧侶が現れて粟を要求した。旅人が誰かと問うと、小雨坊と名乗り雨の日に山を歩く者から粟を貰うことにしていると答えたと言われている。【交渉+3(雨が降っているとき)】


C130
カード名:岸涯小僧[がんぎこぞう]
攻撃力:60
効果:この妖怪が自分の場に存在している場合に、相手は攻撃力が45以下の妖怪を召喚できない。また、自分の戦闘フェイズ開始時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃力が45以下の相手妖怪一体を選択して墓地に送る。また、攻撃力が100以上の相手妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃宣言した妖怪を破壊する。
解説:岸涯小僧は川辺に居て魚をとりくらふ。その歯の利き事やすりの如し。雁木のような歯を持つ川の妖怪。雁木とは雁の行列のような粗いやすりで、雁木に似たぎざぎざの歯で魚を噛み砕いて食べるので岸涯小僧と名付けられた。岸辺を通るときに、大きな魚を投げると害を逃れると言われている。【雁木の歯で噛みつく】【水泳+2】


C131
カード名:あやかし[あやかし]
攻撃力:110
効果:この妖怪は相手妖怪の効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手の場に存在するすべての妖怪の効果を無効にして攻撃力を20下げて、再び六面ダイスを振る。二回目の六面ダイスの結果が5以上であれば、相手の場に存在するすべての妖怪を墓地に送る。この効果は相手の場に攻撃力が125以上の妖怪が存在する場合には発動できない。
解説:西国の海上に船のかかり居る時、ながきもの船をこえて二三日もやまざる事あり。油の出る事おびただし。巨大な海の妖怪。イクチと呼ばれる長い海蛇は、船を乗り越えて通り過ぎるまで数日を必要とする。船の上で油を出すので、船員は船が沈まないように油を汲み出さなくてはならない。【相手の船に油を入れて船を沈める】【海を泳ぐ】【油を出す】


C132
カード名:鬼童[きどう]
攻撃力:115
効果:この妖怪は相手妖怪の効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪のカード名を「牛」に攻撃力を60にして以下の効果を得る。相手妖怪による攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、攻撃宣言した相手妖怪を破壊する。また、牛であるこの妖怪が戦闘で破壊される時に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、戦闘による破壊を無効にして、戦闘相手の妖怪を破壊して、この妖怪のカード名を「鬼童」に攻撃力を115にして効果を無効にする。
解説:鬼童丸は雪の中に牛の皮を蒙りて、頼光を市原野にうかがふと云。頼光を殺そうと企てた鬼の妖怪。昔、源頼光は弟が厠に鬼童を捕らえているのを見つけて、強く縛っておくようにと助言した。しかし、鬼童は逃げて、頼光を殺すために牛を殺し、雪の中で牛の皮を被り待ち構えていた。頼光は鬼童の企みに気付いて、逆に鬼童を殺した。【牛の皮を被り牛に化ける】【戦闘+3】


C133
カード名:鬼一口[おにひとくち]
攻撃力:100
効果:この妖怪は相手妖怪の効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに一度だけ発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、相手の手札に存在している妖怪をすべて破壊してこの妖怪の攻撃力を30上げる。また、この効果で破壊した相手の手札の妖怪に絡新婦、玉藻前、紅葉狩あるいは元々の攻撃力が120の妖怪が含まれていた場合には、攻撃力が100以上の相手妖怪一体を選択して相手の手札に戻す。また、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手妖怪一体を選択して破壊する。
解説:在原業平二条の后をぬすみいでて、あばら屋にやどれるに、鬼一口にくひけるよし、いせ物がたりに見えたり。在原業平は恋する女性を誘拐したが、誘拐した女性を鬼に食べられてしまった。女性を奪われた在原業平は「しら玉か何ぞと人のとひし時露とこたへてきえなましものを」と歌に詠んだと伊勢物語に書かれている。【隠れて不意打ちで誘拐したり攻撃したりする】【戦闘+2】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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