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【詩】展望

夜をずっと監視していた一番鶏は
東の空と一緒に消えた。
一日の輪郭がわからなくなって
白けた顔の天使たちが見下していた。

青空は、夜への招待状を落としたようだ。

窓から伸びた手を
僕は掴まなかった。
冷たい、夜への桟橋。
なんて
君は思ったらしいが、
僕はその
冷えた指先と朝日との調和に
見蕩れていたのだ。

まちがいさがしの最後のひとつが
見つかった時のような
悲しみ

咥えたまま
猫が逃げた。

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