【詩】詩

 は君のための言葉です
テディベアの頭蓋骨を撫でながら
僕の部屋は水槽になる

     って言おうとしたけど
秒速1,500mで音が進む世界では
君の時間には届かない

君と  たいよ
水の中ではさみしいよ
スネルの窓枠の内側に
流れる雲と太陽が見えた

晴れて た
水が  い
 は春だね

春だ。

悲しくはない
新しいワンピースが
魚の尾鰭にならなくても
吐いた息が歪な泡で
水底に溜まるばかりでも
(窓枠の内側に、鳥)
過去を欲しがった僕が
ここにいるのは当然で
君がいない場所にいるのも当然で
それができるのがさみしかった
(窓枠の外は、鏡)
戻ってこないよ



今日

ごめんね


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