軸を己に立てる
「えのぐテイクアウト」を始めてみました。
中身は、
大きさの異なる画用紙4枚、絵具4色、刷毛1本、コテ(もんじゃ用)1本、軽量紙粘土などを紙袋に入れて1セット、200円。お値段は刷毛と紙粘土代です。
今回はお試しで、第2弾もやってみようと思っていますが、内容とお値段は変わると思います。
これを作ったきっかけは、私が部屋で絵を描いていたら2時間も経っていて、その間はコロナの心配や、体のきしみなど感じることなく、「無」でありながら「無」ではない、楽しい時間が過ごせたからでした。
ただ、絵具ですし、準備も片付けも大変です。お子さんがいる家庭ではこれはなかなかできないぞ、でも楽しいぞ…。と思いました。
野外アトリエもいつ再開できるかわからない中で、今後どのような形にしていこうかと考えている時に出てきたのが「テイクアウト」でした。
インスタとFBにこれらの内容をアップしたところ、すぐに「予約したいです!」とメッセージが届きました。なるほど、予約か!日時を決めて、公園までの散歩ついでに、サッと渡せるのはいいな。予約がきてからセット作ればロスもないし。とワクワクしました。
詰める時は手洗い、消毒をして、マスク着用。部屋の換気もしながら行いました。お渡しする時も手を消毒してからにしました。
テイクアウトされて、家で遊んでみた様子をDMで送ってくださり、初めて絵具に触れてみたお子さんの笑顔や、「今日のお絵かきが一番楽しい!」との言葉をいただきました。お子さんたちの様子を見てお母さんが「正解や決まりのない遊びって自由でいいな」と感じられたように、今のところ良いことしかありません。やってよかったと心から思っています。
それでも決めるまではかなり葛藤しました。
記事をアップした時に、「え?今やるの?」「いやいや、接触増やしてどうするねん。」と思われた方がほとんどだと思います。私もめちゃくちゃ考えたからです。
スーパーや薬局などに比べると、優先順位は全く低いと思いますが、行動が制限されて、なんとなくお互いが監視しあっているような感じもする中で、なんとか体の維持はできても、心の維持が難しくなってきます。
今やっても、1か月後にやっても、きっと同じ言葉は言われるでしょう。それなら、今できる最大の予防をしながら、少しでも不安やしんどさを「楽しい」に変えたいと思いました。
コロナとの戦いが数か月ではなく、年単位と想定されるならば余計です。
家の中で長く過ごせるようにするには、あそびが必要です。いろいろなものがオンライン化していることはとても素晴らしいし、私も恩恵に預かっています。だけど、画面に向かうだけではなく、ちょっとしたやりとりが家の中にあった方が楽しいですよね。
今は特に規則正しい生活が重要で、朝起きてご飯を食べて、少し体を動かして、しっかり手洗いして…と基本に立ち返っている時です。過度に怖がるよりは、こうしたことに焦点をあてて、心身ともに健康でいられるように意識することが大事だと思っています。
道徳的なことは日々更新されていって、何が正解なのか誰にもわかりません。ただ、コロナにかかったことで批判されたり差別したりすることは絶対違うし、赤江珠緒さんもおっしゃっていましたが、かかった時のための準備は必要で(この内容は本当にありがたいと思いました)、復帰後の社会の受け入れ方が大事です。熱が下がって、ごはんをおいしく食べられるようになった日常に戻れたことを喜び合いたい。「おかえり!」ってハグしたいくらい。
一度止まってしまうと動き出すのにとてもパワーが要ります。ジリジリと少しずつでいいから動き続けて、本当に動けるようになった時に、心も身体もスッと立ち上がれるようにしておきたいです。
ただ、これも現時点での考えと思いです。また変わるかもしれません。それくらい変化の激しい毎日で、知らない間にストレスはたまっていると思います。とにかく家にいながら、体はもちろん、心も健康に過ごしていきましょう。