【舞台芸術のツボ】そこだけの魔法にかけられて。ウォーターアート®堀川玄太さんはぼくの希望
5歳のときから舞台芸術をこよなく愛する19歳、なかおたいようです。舞台芸術にはまるきっかけとなった出来事や、楽しむツボをお伝えしていきます。
長年通いつづけることで見えてきた「舞台芸術のツボ」
こんにちは。たいようです(@butaigeijyutu)。ぼくは、5歳のときからずっと大道芸や落語などの舞台芸術が大好き。忘れられない思い出を通して、舞台芸術を楽しむ「ツボ」を少しずつみなさんにお伝えできればと思います!
今日紹介するのは、「ウォーターアート®」で魅せる堀川玄太さん。
「ウォーターアート®」って聞いたことありますか?音楽に合わせて、水で地面や石膏ボードに絵を描くパフォーマンスです。現在、お客様のリクエストに応えて400種類以上ものレパートリーがあるそう。
また、自身の経験も織り込んだオリジナルストーリーは、見られた方の心に響くものがあり、感動や勇気をもらえる、と話題を呼んでいます。
これまでの作品は、堀川玄太さんHPのGalleryで見ることができます。今日は堀川玄太さんの魔法についてお話します🎩💫
わずかな時間、そこにあらわれる魔法
2017年10月30日、ぼくが中学生の時。
放課後デイサービスでの秋祭りのパフォーマンスが今でも心のなかに残っている。
堀川玄太さんの登場とともに、ディズニー「アリエル」の挿入歌『アンダー・ザ・シー』が流れる。(平井大さんのカバーを選曲されていた)
普段の見慣れたデイサービスは、一気にディズニーの世界に!
照りつけるアスファルトに片手片膝をつきながら、アリエルや天の川、そしてミッキー、ミニーマウスを次々に描く玄太さん。
スプレー缶の微妙な角度をつけながら、時には全体を見渡しながら描いていく。全体が描き終わらないうちに、初めに描いた絵が乾きはじめて消えそうになる。
もっとも身近でシンプルな素材「水」で玄太さんが想いを込めて描いた作品は、数分で儚く消えていきそうになる。作品の描き方や持ちも、気温や天候で左右されるのだろう。
わずかな時間しか見ることができない作品をその場所にいる皆と時間を共有し、感動を味わったことを今でも覚えている。
昔、家族で東京ディズニーランドに行った時のこと。妹たちは乗り物やミッキー達に会いたがっていたけど、ぼくのお目当ては、いつ会えるか予測ができない「アトモスフィア・エンターテイメント」の方々だ。会えるかもしれない所でずっと待機していたこと。彼のパフォーマンスは、いっときディズニーにいるように思わせてくれた。
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パフォーマンスを終えた堀川玄太さんがステージショーをみる為、ぼくの近くに座った。気になっていると、堀川玄太さんのお母さまが「玄太は恥ずかしがりだから」とぼくに声をかけてくれた。
ぼくは玄太さんに「ウルトラマンのネクタイですね」と言うとニコッと笑って「誰も気がついてくれなくて….ありがとうね」と。そして「スプレー缶もウルトラマンだったんだよ」と教えてくれた。気持ちが通じてうれしかった。
ウォーターアート®が「自信」に、そして誰かの「希望」へ。
自身の障がいADHD(注意欠陥多動性障害)と向き合って、前に進む玄太さん。
堀川玄太さんとウォーターアート®との出会いは19歳の時。雨上がりにカフェの職員がほうきに水を含ませ絵を描いていたのがきっかけ。やってみると、最初はうまくいかなかったけど、散歩している人が喜んでくれた。
それが自信になり、苦手だった「人前で話す」ことにも前向きになったという。
さて、先日閉会したパラリンピックは第二次世界大戦の戦傷病者のリハビリが原点だ。英ロンドン郊外の脊髄損傷科のルートヴィヒ・グットマン医師は患者にスポーツによるリハビリを推奨した。
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」
彼の言葉は大会理念となった。
パラリンピックの開会式で、車いすのヒロインを演じた中学生。障害のある自らを重ねるように「片翼の小さな飛行機」を演じ、不安な気持ちや困難を乗り越えるメッセージが強く伝わってきた。彼女が「今までお世話になった方々、感謝したい方に見せてあげようと思いました」と語っていたことが強く胸に響いた。
玄太さんも記事の中で「多くの人に見守られていまの自分がある。自分の過去やいま頑張っている姿を知ってもらって、多くの人に元気を与えられれば」と話している。
パフォーマンスを見ても、こうして障がいを持った方が活躍している姿が眩しく、ぼくには希望の星のように見えた。
玄太さんを個性豊かに育てた母・堀川貴美子さんの講演記事もすてきなので、ぜひ読んでみてください。
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#舞台芸術のツボ #大道芸 #フェスティバル #ウォーターアート
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