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舞台『いつわりの漆器』演劇街道きのくにプロジェクト
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演劇街道きのくにプロジェクトさんの『いつわりの漆器』無事終演いたしました。
正直かなりしんどい役でした。俺的には自分の黒歴史を削り出されたような気持ちになる作品。
『地獄の黒』がひきづり出されました。
まさに『紀州漆器って黒塗って、赤塗って、ほんで最後赤削って黒いとこ浮かばせるやろ』ですね。
せっかく黒歴史を浮かび上がらせてくれたので、ちょっとした昔話を。
和歌山に家族で移り住むってなったときの話。
家族事情的には事業展開のために移り住んだのですが、ほぼ逃げてきたみたいなもので泣きながら生まれ故郷から和歌山に移りました。
当時は17歳で東京に行ってからちょうど出戻ってきたときで、人生の中でかなりしんどい時期でした。
出戻りで高校も行ってないような俺には地元に仲間もいなくて、孤独で。
そんなとき和歌山に移って、人生が変わりました。
俺を知ってる人がいない土地。
なにしても指を刺されない。
それよりなにより和歌山の景色が美しくて、荒んだ視界の世界を整えてくれました。
その場所がちょうど和歌浦でした。
和歌が詠まれた場所。
すべてが美しくて、麗しくて。
そんな景色を見て、和歌山の優しい人たちに出会えて、碧(さとる)も救われたんだと思います。
俺が観光発信人として活動させてもらえてるのは、和歌山の皆様のおかげです。
色々共演してきたけど、絡みが多いのは初めての宇佐美みおちゃん。
『こんなとこ漁船しかないで』のシーンがお気に入りでした。
ほんまに漁船しかない和歌浦港。
いや、しらすの天ぷらがある。
この美味さで150円、やばい。
おっとっと広場に売ってます!
そうそう!今回は小道具の搔鎌を作ってみたくて挑戦してみました!‼︎
本物の搔鎌(赤丸)は少し短かかったので、舞台でも映えるように剥離鎌(青丸)のサイズにしてみました。
キャストが怪我しないようにプラスチック製で、角を丸く削りました。
こうして、このシーンになりました。
初の和歌山での舞台。
いつも舞台本番期間は、入り時間が速いし帰りは遅い…なので、だいたいホテル生活でしたが今回は家までバイクで約15分‼︎‼︎‼︎めちゃくちゃ身体が楽でした。
とにかく今住んでいる街、和歌山での舞台公演という幸せを噛み締めた公演でした❤️
ここまで読んでくださりありがとうございました!
山本太陽
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